受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園幕張中学校

2019年7月4日(木)

自分で考え、自分を見つめる「自調自考」で将来を切り開く

 全国屈指の進学校として知られ、毎年多くの受験生を集める渋谷教育学園幕張中学校・高等学校。21世紀の世界で活躍できる人材を育成するための男女共学の私立学校として、1983年に高校が設立され、1986年には「一人ひとりを大切にして個性豊かな人間を育てる6か年の中高一貫教育」を目標に、中学校が開校されました。

 この日の説明会は、あいにくの雨にもかかわらず、1100名収容の講堂が満席となり、同校に対する関心の高さをうかがわせました。登壇した校長の田村哲夫先生は、「既存の価値観に縛られずに、生徒一人ひとりを見つめ、それぞれに適した指導を行う教育を前提に学校をつくりました」と話します。

 同校の教育目標は「自調自考」。「自らの手で調べ、自らの頭で考える」という意味で、何事にもあきらめることなく、積極的に取り組むことのできる人間の育成をめざしています。毎年4月に、生徒全員にその年のシラバス(授業計画書)を配布するのも、自分が学ぶことが「どのような意味を持ち」「どのように発展するのか」を把握し、「自ら学習する姿勢」を養ってもらうためです。そして高校では、自分の興味を掘り下げる「自調自考論文」に取り組みます。

多様な仲間と互いに認め合い国際人としての資質と倫理感を養う

 また、同校では「国際人としての資質を養う」「倫理感を正しく育てる」という二つの教育目標も掲げています。開校当初から、留学生や帰国生を積極的に受け入れてきた理由について、田村先生は「異なる文化を体験し、さまざまな価値観を持った帰国生たちは、来たるべき国際社会に生きる生徒たちに大きな刺激を与えてくれると考えたからです」と話します。同校では、東大など国内の難関大学のほか、海外の大学にもたくさんの進学者を輩出していますが、「そのうち半分は、日本で生まれ育った生徒」とのことです。それは、入学後に知り合い親しくなった帰国生など、友人たちの影響が少なくないのでしょう。田村先生も、「心身の発達が著しい中高6年間は、自分自身を見つめる時期でもあります。〝自調自考〟は、自分について考え、自分を知り、そして進むべき道を切り開いていくという意味も持っているのです。その過程で手本となるのは、大人ではなく友だちです。学校見学では、ぜひ在校生とことばを交わしてみてください。そのうえで、『わが子の友だちがこういう子ならいい』と思われたなら、志望校として検討なさってください」と結びました。

 続いて、校長補佐の永井久昭先生が中学入試について説明しました。2020年度の入試要項は、8月下旬までに学校ホームページで発表する予定とのこと。永井先生は、「生徒に話を聞くと、模試で合格圏外であっても、過去問対策を積み重ねた受験生は合格しています」と説明しました。最後に、作家や研究者として活躍する卒業生たちとのエピソードを紹介し、第一線で活躍する講師を招いて行う進路講演会などが生徒に大きな影響を与えていることを説明。「『自分は何を学び、将来は何をしたいのか』を考えさせる本校のキャリア教育の成果を、30年経過した現在、卒業生たちが証明してくれていると実感しています」と笑顔で話しました。

 説明会終了後、参加者は校内を自由に見学。在校生に話しかけるなどして、学校の雰囲気を確かめていました。

イメージ写真 文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定も受け、次世代の国際的リーダーを育成。昨夏は、世界各国の高校生が水資源をめぐる問題について英語で議論する国際会議「Water is Life」の主催校になりました

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