受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

フェリス女学院中学校

2019年7月5日(金)

多様性に富んだ環境のなかで、「時代を切り開く女性」を育成

 横浜・はまぎんホールで開催されたフェリス女学院中学校の説明会は、サピックス教育情報センター部長の広野雅明先生による入試問題解説から始まりました。広野先生は、「算数は難問にとらわれ過ぎず、取り組みやすい問題から解くこと」「国語は記述式が多く、みずから考えて答えを出す問題が多い」などと、出題傾向を詳しく分析。さらに面接対策として、「『小学校で心に残っていること』『家庭での自分の役割』『尊敬する人』などについて、自分の意見を自分のことばで言えるようにしておくことが大切です」とアドバイスを送りました。

 続いて、校長の廣瀬政明先生が登壇し、同校の沿革について説明しました。フェリス女学院は、キリスト教宣教師のメアリー・E・キダーが、1870年に居留地39番のヘボン施療所で日本の女子教育の先駆けとして英語の授業を行ったことから始まり、今年で創立149周年を迎えます。同校の女子教育について、廣瀬先生は「日本は現代においても男女の役割分担が意識される社会であり、学校教育にもそうした社会の構造が反映されています。グローバルな時代だからこそ、男女の違いを超えて学べる女子校の存在意義があると考えています」と強調しました。

 また、教育理念である"For Others"(他人のために)と、それに基づく三つの教育方針「キリスト教の信仰」「学問の尊重」「まことの自由の追求」に触れ、「フェリスは『自由な校風』だと言われていますが、生徒たちは中高6年間で自主的に物事にかかわるうちに、『まことの自由とは何か』に気づきます。自分の人生をみずから切り開いていけるように、多様な個性を持つ生徒同士が互いに認め合い、協力し合いながら学べる教育環境を整えています」と結びました。

伝統によって培われる「自ら考える力」と「他者を考える力」

 次に、募集広報委員長の近藤華子先生から、授業や学校生活についての説明がありました。フェリス女学院では科目を細分化し、より専門的な知識を身につける「深い学び」と、リベラルアーツ教育を両立させた「幅広い学び」を実践しています。高1までは文系・理系にかかわらず、全員が共通カリキュラムで学ぶことで、各専門分野における深い知識と教養・文理に偏らない幅広い視野を養います。高2からは選択科目が増えるので、生徒は希望する進路に応じて、各自で授業を選択していきます。近藤先生は、「『自ら考えること』『他者とともに考えること』を長い歴史のなかで大切にしてきました。受け身の学びではなく、自分の頭で考えること。他者とともに議論を深め、より創造的な思考に到達すること。この二つを日々の授業やさまざまな行事のなかで実践しています」と述べ、その一例として、中1での「国語作文」の取り組みを紹介しました。年間20本以上の作文を書き、学年の終わりには〝最終プロジェクト〟として、社会問題を題材にした小論文とプレゼンテーションが課されます。図書館には約10万冊もの蔵書があり、感性と論理的思考力を育てる探究学習の場として利用されているそうです。

 近藤先生はフェリス生の特徴について、「どんなことにも、楽しみながら全力投球で臨んでいます」と表現しました。体育大会や有志団体の活動の様子が動画とともに紹介され、「生徒がみずから考え、みずから行動する姿勢を大切にしています」と述べました。

 最後に、卒業生のインタビュー映像を紹介。「フェリスで培った、相手の考えを尊重しながらも自分の意見をはっきり主張できる力は、社会に出てからも役立っています」というコメントが印象的でした。

イメージ写真 異国情緒あふれる山手地区に建つ、落ち着いた雰囲気のキャンパス。2015年には建て替え工事が完了し、校舎・体育館・グラウンドが機能的に接続されています

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