受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神戸大学附属中等教育学校

2019年8月25日(日)

深い学びで育てる「考える力」集大成は5年生での卒業研究

 2009年に設立され、今年創立11年目を迎えた神戸大学附属中等教育学校。神戸大学の附属学校として、大学の教育理念に基づく「グローバルキャリア人の育成」をめざしています。副校長の齋木俊城先生は、「社会の動きのなかで、SDGs(持続可能な開発目標)やSociety5.0(超スマート社会)、新学習指導要領にのっとった教育を行っています」と同校の教育方針を紹介。「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」の四つを身につけたうえで、「考える力」を育てることを目標にしています。

 その中心となるのが総合学習「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト」です。「各教科の学習を教科のなかだけで終わらせず、深く探究する学びで、プロジェクトの総仕上げとして5年生(高2)で卒業研究に取り組みます」と齋木先生。卒業研究では生徒がみずからテーマを設定し、1万8000字を目安にした論文を完成させます。

 続いて、中等教育学校の枠組みについて説明がありました。中等教育学校は中学校+高等学校ではないため、入学式も卒業式も1度だけ。ほかの高校の受験は想定せず、6年間を前提とした教育活動を行います。教育課程は発達段階に応じて2年ずつ、基礎期・充実期・発展期の3段階に分けています。また、同校は国立大学の附属校として新しい教育を考える使命も担っており、「現在は地理歴史科の研究開発を行っている」とのことでした。

一般適性検査に加えて来年度から新たな検査を導入

 授業時間数は公立校と同程度の週32コマが設定されています。ただし、5年生での卒業研究を充実させるために、授業の進度は速めです。また、文系・理系の枠にとらわれない教育を重視しており、理科と社会(地歴公民)以外は、全員が同じ内容を履修し、5年生になると大学受験に向けて人文・社会科学類型もしくは自然・生命科学類型のいずれかに所属します。国公立大の推薦入試やAO入試に挑戦する生徒も多く、現役国公立大合格者の3割程度を占めるそうです。

 2020年度の生徒募集は、附属小からの入学を除く一般適性検査で80名程度を予定しています。一般適性検査は教科の学力検査ではなく、同校の教育への適性を確認する検査と位置づけ、数理研究・言語表現の2領域は必須で、自然環境と市民社会はいずれか1領域を受検します。合否はその成績に加えて、作文と調査書とで判定されます。また、来年度から新たに導入されるグローカル適性検査については、「最大の特徴は調査書の廃止です。その代わりに自分がやってきたことを『学びの報告書』として提出してもらい、調査書とは異なる視点での評価をします」と説明がありました。グローカル適性検査には国際枠と国内枠があり、枠によって受検する領域が異なるほか、面接も加わります。また、募集定員は5名程度で、一般適性検査との併願はできません。齋木先生は、「いろいろなおもしろいことをしている学校です。ちょっと変わった学校だと思って、来てもらうといいかもしれません」と話し、説明会を終了しました。

イメージ写真

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