受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京純心女子中学校

2019年9月5日(木)

豊かな人間関係のなかで、学力と個性を大切に育むカトリックの女子校

 「叡智」「真心」「貢献」を教育目標に掲げる東京純心女子学園は、1934年に長崎市で創立されたカトリック修道会「純心聖母会」を設置母体としています。1964年に高校を、1986年に中学校を開校しました。創立者であるシスター・江角ヤスの志を受け継ぎ、生徒一人ひとりの可能性と潜在能力を引き出すため、少人数制によるきめ細かい教育を実践しています。

 校長の松下みどり先生は、同校の建学の精神「神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性を育てる」に触れ、「生徒にはさまざまな人との『関わり』を通して、他者の気持ちを深く理解できる真心、物事をじっくり考える叡智、そして社会に貢献するために実際に行動し、成し遂げる力を身につけてほしいと願っています」と語り、その「関わり」を重視した取り組みについて紹介しました。たとえば、中1の学年研修では、群馬県前橋市にある「国立赤城青少年交流の家」を2泊3日で訪れ、周囲と協力しながら課題を解決していくプロジェクトアドベンチャーに挑戦します。そして、中2は栃木県の大田原市での民泊・農作業体験を通して農家の方々と交流を深め、自然と触れ合います。

 また、クラブ活動は参加率が約9割と高く、中1から高2までが一緒に活動しています。生徒は学年が上がるごとにより重要な役割を担うようになり、リーダーシップの取り方や、他者と協力しながら物事を成し遂げるスキルを身につけていくそうです。松下先生は、「後輩は先輩にあこがれ、先輩は『後輩からあこがれられる先輩』をめざし、互いに“背伸び”をしながら成長し合います。このような豊かな人間関係のなかで叡智と真心を培い、社会に貢献できる女性として成長できるよう導いているのが、本校の教育の特徴です」と結びました。

 続いて、入試広報部の星島三智子先生が登場し、教育の内容について具体的に説明しました。差がつきやすい英語と数学は、少人数制の習熟度別授業を取り入れています。一定の基準に達していない生徒に対しては、中1・2では指名制補習、中3では希望制による補習を行っているとのことです。高1では、国語・数学・英語の3教科において、習熟度別授業をさらに徹底させたSクラス(最上位層少数精鋭クラス)を設置します。より深く学び、確かな学力を身につけるため、教材・授業内容・進度・試験・補習などはSクラス独自のものとなっています。また、高2からは2コースに分かれます。1つは国公立大学・難関私立大学・看護医療系や芸術系など多様な進路や受験に対応する「叡智探究セレクトデザイン」コースで、もう1つは、難関国公立大学・最難関私立大学を視野に主要教科の実力を強化する「叡智探究特進プログラム」コースです。

 一方、グローバル教育にも力を注ぐ同校は、2017年にオーストラリアのキャロライン・チザム校と姉妹校提携を結び、高1の希望者を対象とする17日間の海外研修とターム留学を実施しています。星島先生は「本校の教員が英語研修で訪れている、長いおつき合いのあるカトリックの女子校で、本校と雰囲気がとても似ています。姉妹校の生徒は日本への関心が高く、積極的に質問してきます。それに対して本校の生徒が英語で説明するので、かなり力がつきます」と説明しました。秋には姉妹校の生徒が純心生の自宅でホームステイをし、同校の授業に参加するそうです。

 2020年度入試の説明もありました。入試は全部で7回あり、このうち、教科の基本的な知識を問う従来型の入試(2科もしくは2科4科選択)で選抜する入試は、1日の午前・午後、2日の午前・午後の4回です。1日午前と2日午前には適性検査型入試が、3日午後には、「聴く力、書く力」を測る筆記試験と「自己アピール作文」「対話(面接)」によってコミュニケーション能力をみる「タラント発見・発掘型」入試が行われます。なお、タラント発見・発掘型入試を除く6回の入試では、授業料が免除される特待生の選抜があります。

イメージ写真 20年前から実施している探究型学習の拠点は、約11万3400冊の蔵書数を誇る二つの図書館。司書教諭と各教科の教員が連携し、生徒の興味・関心を引き出しています

www.t-junshin.ac.jp/jhs/ 別ウィンドウが開きます。

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