受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

跡見学園中学校

2019年9月11日(水)

「普遍的な学び」と「変化する学び」を軸に、国際社会で活躍する多様な女性を育成

 「本物に触れ、豊かな心を育てる」を教育方針に掲げる跡見学園中学校は、明治期の教育者であり、画家や書家としても活躍した跡見花蹊(かけい)によって1875年に開設されました。東京で最も古い女子校の一つとして知られる同校では、あいさつのことばに「ごきげんよう」が使われます。知性と情操を育む伝統の人間教育の一方、2020年度からの大学入試改革を見据えた学校改革を推し進めており、放課後プログラムや芸術教育などを通じたリベラルアーツ教育も重視しています。

 説明会に登壇した校長の松井真佐美先生は、「本校がめざすのは、女子教育の伝統に根差した『普遍的な学び』と、ICT教育やグローバル教育などの新たな『変化する学び』の両方を重視する教育の実践です」とあいさつしました。続いて、松井先生は「変化する学び」の例として、今年度からスタートした河口湖での2週間の国内留学のエピソードや、家庭科での探究学習の様子を紹介。そのうえで、「これからも新時代にふさわしい教育を取り入れながら、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす学びを推進していきます。生徒たちには、個性の違う仲間と学び合うなかで、自分の人生をみずから選び取り、それをデザインしていく力強さを身につけてほしいと願っています」と結びました。

 実際の教育内容の説明は、副校長の秋元世史子先生が担当しました。跡見学園では、めざす女性像として「みずからの美意識をもとに新たな価値を生み出し、周りを幸せにする女性」を掲げ、「国語」や「英語」の指導に力を入れて、生徒一人ひとりの「ことばの力」や「美意識」の形成に努めています。そのため、読解力や表現力を伸ばす基礎として、中1から国語で百人一首の暗唱やかるた取りを行うなど早い段階から古典学習に親しみます。一方、毎日の朝読書や、生徒がお互いに好きな本を紹介し合う授業も取り入れて、幅広い読書を楽しむよう促しています。一方、中2・3で能狂言、高1で歌舞伎、高2で文楽、高3で雅楽を鑑賞して、日本の伝統文化も学びます。また、漢字検定にも学校を挙げて取り組み、2018年度は6度目の優秀団体賞も獲得したそうです。

 続いて同校のカリキュラムの変更点について、説明がありました。これまでは習熟度別の2コース制でしたが、2020年度からは多様性を重視したクラス編成へと移行します。それに伴って、新たに中1から英語と数学で1クラスを2分割した授業となり、中2から習熟度別となります。英語では週6時間のうち5時間は日本人教員が、1時間はネイティブ教員が担当して総合的な英語力を伸ばしていきます。加えて、帰国生入試や特待入試である英語CS(コミュニケーションスキル)入試で入学した、高い英語力を持つ生徒のための取り出し授業も実施。希望制の国際交流プログラムも豊富で、河口湖国内留学(中2~高2)、ニュージーランド体験留学(中1・2)、オーストラリア海外語学研修(高1・2)などを用意しています。

 また、各講座から自由に選んで受講できる「放課後プログラム」があるのも同校の大きな特徴です。日本文化を学ぶ茶道・華道・箏曲といった講座のほか、英検®合格や、英作文力の向上をめざす講座、難関大学合格に向けて高度な学習に取り組む講座などを用意しており、生徒たちは積極的に参加して、自分を磨いているそうです。

 最後に、入試の変更点が説明されました。2020年度は2月1日・2日の午前に計2回の一般入試が、1日・2日の午後と4日・5日の午前に計4回の特待入試がそれぞれ行われます。このうち、2日午後の特待入試では、新たに「国語重視型入試」が導入されます。この試験では「合格者の約4割を国語の得点が高い受験生から決め、残る6割は算国の2科の総合点で合否を判定します」とのことです。詳しくは募集要項をご確認ください。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 都心にありながら緑豊かで閑静なキャンパス。7万5000冊の蔵書を誇る図書館、温水プール、作法室などの設備も充実しています

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