受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

品川女子学院中等部

2019年9月10日(火)

社会で活躍できる女性を育てる「28project」を展開

 品川女子学院は「世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てる」を教育目標に掲げて、1925年の創立以来、独自の女子教育を進めています。

 この日あいさつに立った理事長の漆紫穂子先生は、同校の設立母体である荏原婦人会が、関東大震災が発生した当時、被災者を献身的に支えるボランティア活動を率先して行った歴史に触れながら「その当時の“DNA”は今でも健在で、『まずは行動する』『人の役に立つことを喜ぶ』『チームで協力して動く』というのが本校生の気風です」と話します。さらに現代の労働環境を統計的に示しながら、「女性の活躍が求められる一方で、男性と同等に働くにはさまざまな困難が伴います。だからこそ、女子には“学歴”が大切です。どこの大学を出たかではなく、何を学び、それを証明できる学習歴が重要なのです」と強調します。

 そうしたなか同校が立ち上げたのが「28project」です。結婚・出産・キャリアのことなど、多くの女性が岐路に立たされる28歳をゴールイメージにライフプランを設計できるよう、「日本文化への理解」「企業とのコラボレーション」「大学出張授業」「英語能力の向上」起業体験等のプログラムを展開しています。たとえば中3の総合学習では、企業の協力を得て商品開発に取り組みます。さらに高校では、文化祭で模擬店の企画・運営を通して社会的起業のプロセスを体験します。企業役員や公認会計士による指導の下、実際に株式会社を設立するためのノウハウを学ぶのです。「自治活動や学校行事の運営を生徒主導で行う本校では、リーダーとしての役割を果たす機会が数多く巡ってきますが、『もめごと』や『失敗』から得る経験も大切だと考えています。このような校風がご家庭の方針やお子さんの性格に合うかどうかをしっかりと見極めてください」と語りました。

 これらの取り組みを学習面から補足する学力向上プラン「品女メソッド」については、校長の仙田直人先生が説明します。同校では、完全中高一貫のメリットを生かし、6年間を見通した系統的・発展的な指導を行っています。まず、学年ごとの到達目標を設定し、定期考査や模試の結果を生徒・教員・保護者の三者が共有することで、一人ひとりに合わせた対策を行う一方、個別指導や補習・講習も充実させています。このほか、第一線で活躍する著名人を招いての講演会を行い、校外施設や研究機関での共同作業、ワークショップといった希望制特別講座も、年30講座以上開講しているそうです。

 学校生活については広報部長の平川悟先生が担当します。1学年約200名で中1・2は6クラス、中3~高2は5クラスで、高3では再び6クラス編成となります。6年間を通してどの学年も選抜クラスはなく、高2で文系・理系に分かれ、高3では多様な選択科目を設けて、志望校合格に向けた実戦力を養います。このほか、ICT教育を推進し、1人1台のタブレットを導入して、課題発見・解決力を高める授業を数多く実施していることや、中3生が全員参加する「ニュージーランド修学旅行」、短・長期の海外留学プログラム(高1希望者対象)など、元SGH校として国際理解を深めるプログラムが充実していることも伝えられました。

 2020年度入試については、2月1日午前の第1回と2日午前の第2回が4科、4日午前の第3回が試験Ⅰ(4科総合)と試験Ⅱ(読解・論述)、1日午後が算数1教科です。12月14日に新設される帰国生入試では、国語・算数のほか、日本語による面接を課すそうです。

イメージ写真 京急本線「北品川」駅徒歩2分の立地。2024年9月の完成をめざし、新校舎の建設工事が進められています 

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