受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

淑徳与野中学校

2019年9月17日(火)

仏教教育による「心の教育」を核に、国際教育やキャリア教育、進学指導を充実

 尼僧・輪島聞声(もんじょう)先生が、1892年に小石川伝通院境内に開設したのが淑徳女学校です。その校長が、戦後間もなく埼玉県に開設した学校は、やがて淑徳与野高等学校となり、2005年には中学校を併設し、中高一貫教育を開始しました。そんな同校は「女性の淑徳(よい徳を身につけること)を養成する」という教育方針の下、埼玉県有数の女子進学校として発展してきました。説明会開始前には学校生活についてのDVDが上映され、年間行事や台湾研修旅行、カンボジアでの国際協力活動などで、1年を通じて生き生きと活動する生徒の様子を見ることができました。

 あいさつに立った副校長の黒田貴先生は、「本校の教育の三本柱である『心の教育』『国際教育』『進学指導』のなかで、最も大切にしているのが『心の教育』であり、教育の核としているのが『仏教の教え』です」と述べました。生徒たちは年4回の仏教行事や週1コマの「淑徳の時間」を通して、感謝する「おかげさまの精神」や、自然や他者と共存することの大切さを学んでいます。

 また、「国際教育」にも仏教における「共生」の精神が生かされています。自国の立ち位置や隣人を知る機会となるのが、中2での台湾海外研修と、中3での京都・奈良修学旅行です。中2は年間14回開催される土曜講座で台湾海外研修に向けて中国語を学習し、自己紹介ができるほどになるそうです。姉妹校の静修女子高級中学では、日本語・中国語・英語を駆使しながら交流を楽しみます。静修女子高級中学以外にも、海外の姉妹校や提携校と連携して、さまざまな国際交流プログラムや短期留学制度を用意し、生徒の視野を広げています。

 学習面では、主要教科については中3から高校の内容を学ぶ先取り学習を展開しています。そのため、高校からの入学生とは別クラス編成となりますが、高校から6クラス分の生徒が新たに入学してくることは、一貫生にとっては大きな刺激になり、「中だるみ」を防ぐ効果があります。さらに、中学の文化祭に当たる「なでしこ発表会」、スポーツ大会、芸術研究発表会など、中学生のみの行事も多く、中3にとってはリーダーシップや自立心を養う場となっています。

 次に、学校生活については、中等部教頭の小澤幸子先生が説明しました。家庭学習は、授業の予習・復習を中心に、平日には2時間、休日には4時間ほど取り組ませているそうです。主要教科は確認テストが頻繁に行われ、合格点に達しない生徒には再テストや補習を繰り返して、徹底的にフォローしています。また、オリジナルノートを使い、PDCAサイクル(Plan=計画→Do=実行→Check=評価→Action=改善)による学習計画を立てながら、自己管理能力や主体性を養っているのも特徴です。そのほか、「創作・研究」に各学年で取り組むなど、思考力や創造力を磨くプログラムも用意しています。これは、生徒が自由にテーマを設定した後、1年間かけて研究や作品を完成させ、2月中旬の芸術研究発表会で発表・展示するというものです。

 キャリア教育や進学指導にも力を入れています。職業体験やOGが案内する大学キャンパス見学会のほか、自分自身の行動や考え方に強く影響を与えた出来事を振り返り、その経験から実現したい社会について考える「インパクト体験ワークショップ」なども行われており、生徒が自分の進路と向き合う機会となっています。

 2020年度の中学入試は1月13日と2月4日の計2回行われます。「1月13日は思考力・判断力・表現力を試す問題を増やしているので、対策を立てて臨んでください」とアドバイスが送られました。

イメージ写真 「自然との共生」をテーマにした地上7階建ての校舎。中学・高校共用の図書館やカフェテリア、進路指導室などを備えています

www.shukutoku.yono.saitama.jp/junior 別ウィンドウが開きます。

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