受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都市大学付属中学校

2019年9月11日(水)

正解がない課題に取り組む学びで思考力・表現力を育成

 東京都市大学付属中学校・高等学校は「公正・自由・自治」という建学の精神の下、校訓に「誠実・遵法・自主・協調」を掲げ、創造力と行動力に富んだ人材の育成をめざす男子進学校です。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の長野雅弘先生は、「前身の武蔵工業学園高等学校以来、本校は男子教育を貫いています。中等教育に当たる時期は男女の成長の度合の差が大きく、効果的な教育方法が異なることは広く知られていますが、本校の6年間は“男子の力を伸ばすこと”に特化したカリキュラムで構成されています。健全な精神、豊かな教養を養い、世界に目を向けた若者に育てます」と語りました。

 具体的な教育内容については、主幹教諭の桜井利昭先生が担当しました。「思考力・判断力・表現力を測る新しい大学入試は、本校をはじめとする中高一貫校にとっては追い風となります」と述べ、独自の取り組みについて紹介します。重視するものとして最初に挙げたのが、「本物に触れる学び」です。たとえば、中学3年間で60テーマに及ぶ理科実験を実施。物理・化学・生物など分野ごとに設けられた六つの理科実験室を活用し、1クラスを2分割して2時間連続で実験を行っています。桜井先生は、「生徒たちは実験や実習が大好きで、毎回喜々として臨んでいますが、ただ楽しいだけではありません。毎回レポート提出が必須となっているため、観察眼や考察力が求められます。毎回レポートを書かせることで、論理的思考力や記述力も養成されていくのです」と説明します。

 また、中1・2では弁論大会や、企業から与えられた課題の解決法をチームで模索する「クエストカップ」など、グループワークやプレゼンテーションに挑む機会も多く用意しており、「表現力や協働力を磨くことで、挑戦する意欲をかきたて、自信をつけさせている」とのことです。

広い世界に目を向ける機会と将来ビジョンを描くキャリア教育

 国際理解教育にも力を入れています。希望者を対象とするさまざまなプログラムを用意しており、マレーシア異文化体験(中3)、ニュージーランド語学研修(高1)のほか、ニュージーランドの名門校で学ぶ3か月間のターム留学(中3)、シリコンバレーの企業やカリフォルニア工科大などを訪問するアメリカ研修旅行(高1)などで、実践的な英語力を鍛えます。

 桜井先生は、「東京都市大学への内部進学者が例年5%にも満たない本校は、校名に反して実質的には進学校です」と強調します。中3では「10年後の自分と対話する」をコンセプトにしたキャリア・スタディプログラムを1年間かけて展開。各界で活躍する社会人OBを招いての講演会や社会人インタビュー、企業訪問、自分史作成などを通じて、生徒は働くことの意義や将来の職業について考えます。

 クラス編成については、最難関国公立大をめざすⅡ類と、難関国公立大・私立大をめざすⅠ類が設けられています。授業内容は異なりますが、年間カリキュラムや進度はそろえているので転類も可能です。これにより、生徒のモチベーションが高まり、例年、中2・3への進級時にⅡ類クラスが増えるそうです。

イメージ写真 「勉強もクラブも100対100」を合言葉に、中学での部活加入率は90%以上。現在、文化系10、体育系21のクラブと同好会があります

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