受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

四天王寺中学校

2019年8月28日(木)

女子の特性を踏まえた教育で「知性・感性・和の心」を育む

 四天王寺高等学校・中学校は、聖徳太子の「和の精神」を礎とした全人教育を継承する女子伝統校ですが、一方で新しいものを積極的に取り入れる順応性のある学校でもあります。「円満で深い人間性を備えた女性の育成」「将来希望する世界で活躍できる学力の養成」「個性を充分伸長できる教育の実践」を建学の精神とし、女性の特性を踏まえた教育を行っています。

 入試対策部部長の中川章治先生の話も、「女子が伸びる教育」についての説明から始まりました。中学・高校時代の男女は発達の差が大きく、見え方や聞こえ方から、記憶の仕方、感情の処理の仕方まで異なります。「たとえば、男子は命令口調、動き・機械、競争を好み、女子は穏やかな小さい声、色彩・デザイン、協力を好みます。このため、指導法や教材、授業展開を変える必要があるのです」と中川先生は言います。同校では道筋を示しながらじっくり考えさせる授業を展開。各教科で小テスト、ノートの点検などを課しながら、積み上げと繰り返し学習を重ねる教育を行っています。

 また、切り替えの良さを生かして学ぶことができるのも女子特有の力です。その点を意識して、「学びたいときに、学びたい場所で学べる」ように、談話室、図書室、学習プラザ、食堂を自習スペースとして開放しています。「放課後の食堂には卒業生による学習サポーターが常駐し、学習活動を支援してくれます」とのことで、サポート体制も万全です。

医学部に「関西1位」の合格実績新しい大学入試への対応も

 大学入試改革に向けて、英語教育にも力を入れています。ネイティブ教員による英会話や英語暗唱大会、校内語学研修、海外語学研修などを導入し、英検®1級をめざすチャレンジ講座、ハーバード大学の学生を招いて議論するプログラム、AIを利用した英会話といった試みも取り入れています。

 一方、豊かな人間性を育てるために、学校行事も大切にしています。「女子は協働作業が得意です。多くの行事は、生徒のコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の育成にもつながっています」と中川先生。進学のためのキャリア講座も豊富です。

 生徒の希望進路を実現するために4コース制を敷き、「文化・スポーツ」は別カリキュラムですが、基礎をしっかり学ぶ「英数Ⅰ」、応用中心の「英数Ⅱ」、英数Ⅱよりさらに進度の速い「医志」は、中学の間はコース変更も可能です。「コース制の良いところは、各コースの相乗効果で全体の学力が伸びるところです」

 これらの教育の成果は、大学合格実績にも表れており、今春は国公立大に240名が、そのうち医学部医学科に50名が合格しています。私立大を含めると、医学部医学科への合格者は延べ140名に上り、「これは関西のすべての高校のなかで1位の数字」とのことです。

 中学入試については、「迷うのは3科と4科の選択だと思いますが、これから準備するのであれば、社会を含めた4科での受験をお勧めします」と中川先生。その理由は、「入り口で教科を絞ると、出口でも絞りがちになる」からです。「受験科目かどうかにこだわることなく、バランス良く4科を勉強してほしい」とメッセージを送りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真

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