受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海陽中等教育学校

2019年8月29日(木)

全寮制による全人教育で次代を担うリーダーを育てる

 愛知県蒲郡市に立地する海陽中等教育学校は、2006年に創立された全寮制の男子校です。生徒全員が学校敷地内の寮で生活することで、基礎学力と人間力をバランス良く鍛える「全人教育」を行っています。

 説明会ではまず、生徒が撮影・制作したドローンで撮影した空撮DVDで、周辺環境や施設を紹介。続いて生田祐介先生が、同校がモデルとしているイギリスのパブリックスクールの特徴について触れながら、「全寮制だからこそ、学びの場は教室の中だけにとどまりません。学力だけではなく、寮での共同生活を通じて、優れた人間性とたくましい行動力を鍛えています」と話しました。

 同校の最大の特徴は、学校と「ハウス」と呼ばれる学生寮が一体となった生活です。広大な敷地内には教室棟、食堂棟、体育施設、保健棟、野球場、グラウンドなどの施設のほか、12棟のハウスが並びます。ハウスには生徒たちと寝食を共にする「ハウスマスター」(ベテラン教員)と「フロアマスター」(日本を代表する各企業から派遣された若手社員)が常駐。生徒たちを全面的にサポートしています。

 ハウスマスターを務めた経験のある生田先生によると、「生徒はハウスでの規則正しい生活のなかで、規律、自律、絆、リーダーシップを身につけていきます」とのこと。建学の精神に「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」と掲げる同校の教育は、教室とハウスの両輪で展開されているのです。

最大のキャリア教育はフロアマスターとのかかわり

 カリキュラムにも大きな特徴があります。1年間を五つに区切り、定期テストや学校行事を含めた授業を6週間ほど実施する1タームを5回繰り返す仕組みです。また、昨年度からはこれまで1コマ50分だった授業を45分に変更。1日のコマ数を増加させ、習熟度別授業も取り入れています。同時に「海陽科」という独自科目を新設。教科横断型かつ体験型の教養・学問の広がりが実感できる授業をスタートさせました。

 一日の流れや授業の様子、学校行事などについても、ていねいな説明がなされました。授業は基礎学力の習得を重視し、習熟度別に実施。特に英語・数学・国語は十分な授業時間を確保しています。さらに、寮では夜間学習の時間を設定しており、自学自習の習慣を定着させています。

 キャリア教育やイギリス・イートン校への海外研修なども充実しています。しかし、生田先生が「いちばんのキャリア教育」として強調するのは、「各企業から派遣されるフロアマスターとのかかわり」です。生徒たちは日々の生活のなかで、多くのことを学んでいます。また、全員参加の部活動や、科学の甲子園などの課外活動にも積極的に取り組んでいるそうです。

 今春の大学入試では、卒業生105名のうち8名が東大に現役で合格しました。しかし、生田先生は、「難関大学に合格することが目的ではなく、社会に出たときに大きく羽ばたける力を身につけることが本校の使命。生徒が自分のやりたいことを見つけ、その経験を通じて成長できる学校でありたいと思います」と結びました。

イメージ写真

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