受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

かえつ有明中学校

2019年10月7日(月)

主体性を養う「深い学び」で、他者と協働して、国際社会で活躍する人材を育成

 1903年に設立された日本初の女子商業学校を前身とするかえつ有明中・高等学校は、2006年にそれまでの嘉悦女子中・高等学校から改称し、同時に千代田区富士見から江東区東雲の有明キャンパスに移転しました。さらに、2013年に中学3年間は授業とホームルームは男女別々としながらも、クラブ活動や学校行事は共に行う「別学」に移行。社会の変化に対応した教育プログラムを実践し、国際教養を身につけたグローバル人材の育成をめざしています。

 同校が掲げる「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」という教育理念は、「ディープラーニング」「グローバル」「ダイバーシティ」の三つの柱によって支えられています。副教頭の佐野和之先生は、「国際化が急速に進む時代に求められるのは、他者と協働する力です。多様な価値観を持つ者同士がぶつかり合い、互いに認め合いながら、チームとして何かを成し遂げることで、人は大きく成長します。本校の生徒の4人に1人が帰国生ですが、国際学級は作らず、あえて各クラスに均等に分けています。インターナショナルスクールのような多様性に富んだ学習環境も自慢です」とアピールします。

 生徒が互いに学び、教え合うというアクティブ・ラーニングについては、すでに高い教育効果が実証されていますが、同校ではさらに一歩踏み出して、従来型の授業法の長所と組み合わせた「モデル・コア・カリキュラム」を編成しました。獲得すべき知識・学習スキル・能力などを明確化する一方で、「学ぶことは楽しい」と思わせる「深い学び=ディープラーニング」をすべての教科・学習活動で実践しています。その一つが独自の教科「サイエンス科」です。欧米で発達した「クリティカル・シンキング」の手法を軸に、教科横断型のさまざまなテーマで「情報収集→整理・分析→考えをまとめ、人に伝える」というサイクルを繰り返し、グループワークやディスカッションを通じて、学ぶためのスキルを身につけていきます。

 学校生活については、広報部長の宇野岳史先生が説明しました。同校では、学校行事にも力を入れているとのことで、新潟県阿賀町の民家に宿泊して農作業や地域振興のお手伝いをする「農村民家宿泊体験」(中2)、自主研修や現地の学生との交流を盛り込んだ「イギリス・フランス修学旅行」(高2)などがあります。こうした場での多彩な体験が一人ひとりの成長を促します。このほか、希望制の国際交流プログラムとして、無人島での自給自足生活を体験できる「パラオ研修」も行われています。

 なお、これまでさまざまな成果を生んできた同校の男女別学教育については、2020年度の中学入学生より中高とも男女共学とすることがすでに発表されています。完全共学化について宇野先生は「より多様性に富んだ学習環境を整え、一人ひとりの個性を伸ばす教育を展開していくためです」と話しました。さらに高校においては、現在の「難関進学」「一般」といった進路別のクラス編成を、「探究型」「知識習得型」というような“学び方”によるクラス編成に変えることを検討しており、2020年度の実施に向けて動いているそうです。

 最後に、2020年度入試の出題傾向について説明がありました。「各教科とも基礎・基本問題が中心に出題され、各回の難度は同じ」「英語入試は、英検®準2級レベルの英語力が必要だが、帰国生以外も受験が可能」とのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 東京臨海エリアを一望できる屋上庭園、人工芝のグラウンド、1200名を収容可能な体育館、蔵書4万冊の図書館など、施設・設備も充実しています

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