受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佼成学園中学校

2019年10月8日(火)

「ICT教育」「国際理解教育」「探究活動」を通して、総合的な人間力を高める

 1954年、宗教法人立正佼成会を母体として開校された佼成学園中学校・高等学校は、「平和な社会の繁栄に役立つ若者の育成」という建学の精神の下、謙虚・感謝・素直・思いやりといった「人間力」を育む教育を展開しています。

 説明会の冒頭で、校長の榎並紳吉先生は「本校は、立正佼成会の社会事業の一環として設立された学校ですが、宗教教育や宗教行事などは一切行っていません。宿泊施設を無料で借りられるなど、行事や活動に対する支援は受けていますが、教育指導は教員にすべて任されています」と強調しました。続けて、「人工知能(AI)が台頭するこれからの社会に必要なのは、みずから課題を発見し、考え、行動できる人間力です。そんな将来を見据えたうえで、生徒たちに主体性や強い探究心、コミュニケーション力を身につけさせたいと考えています」と述べました。

 次に、広報部長の南井秀太先生が具体的な取り組みの一つとして挙げたのが、ICT教育の推進です。同校の授業では、電子黒板と生徒全員が1台ずつ所有するタブレットが活用されています。タブレットを経由して生徒の意見や解答などを瞬時に共有するため、クラスの友だちの多様な考え方を知ることができ、判断力や思考力も養われるそうです。また、自分の意見を発信しなければならないので、主体的に授業に取り組むようにもなります。このタブレットは、中学・高校全学年の定期考査で実施する英語のスピーキングテストやスケジュール管理にも利用され、生徒・教員・保護者をつなぐコミュニケーションツールにもなっているそうです。

 クラスは難関国公立大学や早慶上智など最難関の私立大学への現役合格をめざす「アドバンストクラス」(2クラス)と、国公立大学や難関私立大学をめざす「マスタリークラス」(2クラス)に分かれ、さらに高校では難関国公立大学をめざす難関国公立コースと、国公立大学や難関私立大学をめざす文理コースに分かれます。中学の英語の授業では、1クラスをさらに2分割し、少人数編成できめ細かくサポートしています。進級時には成績に応じてクラスの移動があるため、学習へのモチベーションが高まるそうです。また、高校生用の自習室にはOBの大学生チューターが常駐し、学習をサポートするほか、進路や学園生活についての相談役にもなっています。

 一方、国際理解教育にも力を入れており、学園が60年以上の歴史のなかで培ってきた世界的ネットワークを活用した海外研修プログラムと、高度な英語力を養成する国内プログラムから成る「Global Leader Project(GLP)」を展開しています。海外プログラムは、モンゴル異文化体験プログラム(中1)、フィリピンマニラ平和学習プログラム(中2)、タイフィールド実践プログラム(中3)などが用意され、多様な価値観や文化を理解するとともに、真のグローバルリーダーとしての素養を身につけます。なお、同校では入学段階で、特待生・特別奨学生合格レベル、または英語入試・帰国生入試の高得点者を対象にGLP生を選抜しています。国内プログラムではGLP生に特化した特別講座を開講するほか、多様な文化に触れる機会も充実させているそうです。

 このほか、フィールドワークなどの探究活動についても紹介がありました。たとえば、中1は自然教室として長野・白樺湖や多摩川に、中2は歴史教室として鎌倉や奈良・京都に出掛け、課題研究を続け、9月の文化祭での中間発表、1月の最終報告発表会に向けて、1年間かけて課題研究に取り組みます。このような活動を通して探究心を育てています。

 最後に、2020年度入試の変更点について説明がありました。2月1日午前の第1回一般入試の募集人数は2019年度の60名から50名に変更されます。また、一般入試の英語選択を廃止し、英語に特化したSuper English入試を2月3日午前に新設し、10名を募集します。さらに、一般入試・特別奨学生入試については、加点の対象が複数回受験から複数日程受験へ変更になることが伝えられました。詳しくは募集要項をご確認ください。

イメージ写真 部活動が盛んで、生徒の約9割が加入。高校アメリカンフットボール部は全国3連覇の実績があり、吹奏楽部は東日本大会に出場しています

www.kosei.ac.jp/boys/ 別ウィンドウが開きます。

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