受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京女学館中学校

2019年10月9日(水)

きめ細かくていねいな学習指導で、国際化時代に求められる21世紀型スキルを養成

 東京女学館中学校・高等学校は、女子教育推進のために、伊藤博文、渋沢栄一といった明治の要人が組織した「女子教育奨励会」によって1888年に設立されました。以来、伝統ある人間教育を受け継ぐ一方、新たな時代にふさわしい教育目標として「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を掲げ、世界で活躍する人物の育成に努めています。

 説明会であいさつに立った校長の福原孝明先生は、「21世紀の国際社会で必要とされるリーダーシップを養うため、本校では『インクルーシブ・リーダーシップ』を培う多様な学びを展開しています」と語りました。インクルーシブとは、英語で「包括的」という意味です。すなわち、物事を包摂的・俯瞰的に眺める視点を持つことで、より良い信頼関係や人間関係を築くとともに、協調性を持って課題を解決するスキルのことを指します。そのため、同校では「自ら問題を発見し、解決する力の育成」「基礎・基本に根ざした個性の伸長」「他者を思いやる心の育成」の三つを柱とする多角的な教育活動を実践しています。体育大会や修学旅行などの学校行事は、生徒主導の「スタディアジェンダ」(実行委員会方式)で運営し、他者と協働する力や発信力を高めます。こうした教育方針について語った福原先生は、「中高時代は学校行事や部活動など、さまざまなことに努力して大きな達成感を味わってください。仲間と支え合うことで気持ちが満たされれば、やがて学習へと向かうモチベーションが高まり、希望する進路に向けてがんばろうという気持ちが湧いてくるのです」と強調しました。

 続いて、進路指導部の井上聡先生がきめ細かい指導体制について説明しました。日ごろからスケジュール帳を活用して生活・学習習慣の確立を促し、テストの後には、「訂正ノート」の提出を徹底しているそうです。間違えた問題を解き直して復習し、間違いの理由と再発防止策を自己分析することで着実に力を高めていきます。また、基礎力を強化し、応用力を伸ばす取り組みとして、始業前・放課後・長期休暇中には無料の学習講座や体験講座を年間200以上も開講しています。一方、高1で取り組む課題研究、外部検定試験対策といった、新しい時代に要求される能力を養う教育も推進しています。

 英語教育については創立以来、4技能を重視しており、20名前後の少人数授業でコミュニケーションの機会を増やすとともに、中3の授業ではタブレットを使ったオンライン英会話を導入し、発信力を伸ばしています。加えて、グローバル教育にも注力し、アメリカ文化研修、東南アジア文化研修、イギリス・アメリカへの派遣留学など、実践の場も豊富です。

 こうした一連の取り組みは大学合格実績にも結実し、2019年度は東大3名、早慶上理ICUなどの難関私立大学に81名以上が合格しました。

 今年で16年目を迎える国際学級の教育については、国際学級主任のC.ブルネリ先生が紹介しました。国際学級では、日本人教員とネイティブ教員の担任2人体制の下、独自の語学教育・国際理解教育・リーダーシップ教育を実践してきました。多様な留学プログラムも用意されており、国際学級の卒業生の多くが難関大学に進学しているそうです。

 最後に、2020年度入試について説明がありました。一般学級入試は2月1日午前・午後、2日午後、3日午前の全4回で、国際学級の一般入試が2月2日午後、帰国生入試が12月8日です。近年、午後入試に多くの受験生が集まる同校ですが、「午前入試のほうが午後入試よりも問題が易しい」「2月2日午後入試では、一般学級と比較して、国際学級の合格ラインは10点近く下がる傾向がある」などの貴重な情報が伝えられました。

イメージ写真 約6万1000冊の蔵書を誇る図書館、全天候型の室内温水プール、フルコンサートピアノを備えた記念講堂など、充実した施設・設備が整っています

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