受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

田園調布学園中等部

2019年10月23日(水)

多種多様な体験により生涯学び続け、「自分らしく」生きる女性を育成

 1926年創立の田園調布学園は、建学の精神「捨我精進」を教育の柱に掲げ、さまざまな体験活動を授業に取り入れています。説明会であいさつに立った校長の西村弘子先生は、「幅広い学びや体験によって生徒一人ひとりの個性を引き出し、バランスのとれた人格をつくることが本校の使命であると考えています」と話しました。

 同校では、6年間のあらゆる教育活動に「ルーブリック」と呼ばれる評価基準を取り入れ、教師と生徒とが明確な学習到達目標を共有することで学習効果を高めています。こうした教育方針に触れた西村先生は、「さまざまな学びから得た『気づき』を次へとつなぎ、常に学び続けることができる土台を築いてほしいと思います。これからも本校は知識や技術の習得だけに偏ることなく、知性と感性をつなぎ自分らしく人生を切り開く女性を育てる教育を推進していきます」と結びました。

 続いて、入試広報室長の細野智之先生が具体的な教育内容について説明しました。同校では「真の学力」を育成するために、主体的・能動的な学習に取り組む65分間の「協同探求型授業」を行っています。細野先生は「まずは基礎学力をしっかりと構築し、グループワークなども取り入れながら自分の考えを論理的にまとめ、表現する力をつけていくのが本校の授業の特徴です」と話します。また、「豊かな教養」を養うことを目的とする「土曜プログラム」も年間で15回ほど開講されています。その内訳は、生徒の発達段階に応じて学年ごとにテーマを設けた「コアプログラム」が年7回ほど、語学・文化・科学など五つの分野、170以上の講座から各自の興味・関心に応じて選択する「マイプログラム」が年8回ほどです。細野先生は「東京理科大学や東京農業大学との高大連携プログラムもあり、多様なキャリアデザインへとつなげています。理系を選択する生徒も増え、学年の4割以上を占めるようになりました」と説明しました。

 そのほか、「数学×美術」「物理×音楽」「地学×美術」「倫理×美術」といった教科横断型の授業も多く、STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)の力を育てるユニークな取り組みにも力を注いでいます。また、情報機器を使ったICT教育を重視し、中2~高1では1人1台のノートパソコン「Chrome book」を活用して資料作成やプレゼンテーションも行います。この日の説明会では、在校生が約90種類の数式を使って描いたバイクのデザイン画が紹介され、幅広い興味・関心を刺激する同校ならではのアプローチが確認できました。

 一方で、英語4技能をバランス良く鍛えることにも力を入れています。オンライン英会話を導入しているほか、ペアワークやプレゼンテーションも行って「話す力」を強化しているのです。希望者を対象とするカナダ・オーストラリアでの海外ホームステイ(中3)、ニュージーランドへのターム留学(高1・2)などの海外研修の機会もあり、生徒にとっては異文化理解の大切さを学ぶ機会となっています。

 カリキュラムは中高6年間を3段階に分け、中1を「基礎期」、中2~高1を「個性伸長期」、高2・3を「発展充実期」として編成しています。中1では同校独自の「精進日誌」で生活を記録して担任の先生とコミュニケーションを深め、礼法の授業では、校長の西村先生の指導の下、作法だけでなく、自己を見つめる「心の教育」も実施して豊かな人間関係を築く基礎を育んでいます。クラス替えは毎年行い、高2からは文系・理系に分かれ、高3では希望進路に応じた選択授業で実戦力を磨きます。一連の教育の成果により大学実績も堅調で、2019年度は東大を含む国公立大学へ23名、早慶上理には34名が現役で合格しました。

 2020年度入試では大きな変更点が二つあります。一つは、2月1日午後に算数入試を新設すること、もう一つは、全3回の一般入試で課していた面接を廃止し、入学前の面談を行うことです。詳細は、学校ホームページで募集要項をご確認ください。

イメージ写真 2018年に完成した第二校舎「創造探求棟」には、被服室、調理室、美術室、音楽室、和作法室、多目的に使える選択教室があります

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