受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐朋女子中学校

2019年10月24日(木)

「こころの健康 からだの健康」をモットーとした教育で、自己肯定感を育む

 「通知表がない」「2学期制で秋休みがある」などの特徴的な教育システムを導入している桐朋女子中学校・高等学校。「こころの健康 からだの健康」をモットーに、時代をリードできる創造性豊かな女性の育成をめざしています。

 説明会の冒頭、今年度より校長に就任した今野淳一先生があいさつに立ちました。同校では、指定校推薦・公募制推薦による大学受験を予定している高3生を対象に、9月から面接の練習を行っているそうで、今野先生はそのときの生徒の様子を紹介しました。「学校生活で成長したこと」について尋ねると、多くの生徒が「積極的になった」「自分の意見をきちんと言えるようになった」と堂々と答えるそうです。今野先生は「本校は、クラスだけでなく、学校行事・委員会・クラブなどでネットワークを広げながら多種多様な活動に取り組む過程で積極性を身につけ、自己肯定感を育める学校です」と述べました。

 同校では、学習と生活に関する評価に通知表を使わない代わりに、生徒は事前に「面談ノート」でそれまでの学習を振り返り、学期ごとの面談で担任の先生から生徒と保護者に成績が伝えられるそうです。各教科の指導方針として「書くこと」を重視しているのも特徴の一つです。授業では、自分で調べた内容をもとにレポートを作成する方法をていねいに指導し、「調べる力」「まとめる力」「発表する力」を身につけさせます。このほか、日本では数校しか導入していない言語技術教育にも注力し、中3と高1では年間20~30本ほどの長文を書き、担当の先生が毎回添削しているとのことです。

 続いて、上智大学4年生の卒業生が登壇。「『桐朋生』として生きる ~就職を前に、感じる中高教育の大切さ~」というテーマで、同校での学びを通して得た、さまざまな力についてプレゼンテーションを行いました。ダンス部の副部長として活躍していた高校時代、海外研修に参加したのをきっかけに「国際的な仕事に就きたい」という目標を見つけ、大学進学後にアメリカのジョージア大学へ留学し、外交政策を1年間学んだとのこと。そして来年4月からは、海外営業職として勤務することが決定しているそうです。そんな彼女が「桐朋女子で過ごした6年間で得たもの」として挙げたのは「人間力」です。「創造力・自己解決能力・当事者意識・責任感。そして、どんなコミュニティーでも活躍できる力など、人として生きていくうえで必要な力を桐朋女子で得ることができました」と述べました。

 最後に、入試広報室の吉川陽大先生より2020年度入試の説明がありました。一般入試は前年同様、2月1日午前のA入試(国語・算数・口頭試問)、1日午後のCreative English入試(準備室課題+英語でのインタビュー)、2日午前の論理的思考力&発想力入試(適性検査型の記述形式)、2日午後のB入試(2科4科選択)の計4種類実施されます。

 この日は、吉川先生によるA入試の口頭試問のデモンストレーションも行われました。乾燥地帯に位置し、農耕に適さない土壌が国土の多くを占めるアフリカのニジェールでの食糧不足解決のため、日本人研究者がシロアリと生活ゴミを利用して行った土壌改良について、「シロアリはどのようにして土を軟らかくしたか、二つ説明しなさい」「生活ゴミの布とビニールは、どのように役立ったか説明しなさい」という課題が出され、それに対する解答例も示されました。最後に、吉川先生は「学校や塾での授業を大切にしてください。授業を通じて、『物事を聞き取る力』を身につけてください」とアドバイスを送り、説明会は終了しました。

イメージ写真 各教室には電子黒板とピアノを完備。ピアノは中学のクラス対抗の合唱コンクール「ミュージックフェスティバル」の練習などで大活躍するそうです

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