受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

玉川学園中学部

2019年10月25日(金)

豊かな自然と充実した教育環境の中、本物に触れる教育を実践

 玉川学園は1929年に教育者・小原國芳によって設立されました。61万㎡の緑豊かな敷地には幼稚部園舎、低学年校舎(小1~4)、中学年校舎(小5・6、中1・2)、高学年校舎(中3、高1~3)、大学教育棟、大学院の研究施設などが点在し、小5から中2までが学ぶ中学年校舎は、その最も奥まった場所に位置します。同校では、一人ひとりの力を引き出す質の高い教育プログラムを実践し、教科学習だけでなく、自由研究(総合学習)・礼拝(宗教教育)・委員会活動・当番活動・クラブ活動なども通して、生徒たちが互いに切磋琢磨して能力を伸ばし、人間的に成長できるようサポートしています。

 この日、あいさつに立った中学部長の中西郭弘先生は、同校の教育の柱である「全人教育」「探究型学習」「国際教育」の三つについて次のように説明しました。まず、「全人教育」とは、真・善・美・聖・健・富という六つの価値を統合した人間の育成を理想とした教育を指します。それを実現するために、玉川学園では、「個性尊重」「国際教育」などの教育12信条を掲げ、「人生の最も苦しい いやな 辛い 損な場面を 真っ先に微笑を以って担当せよ」という小原國芳が残したことばを「玉川モットー」としています。

 創立当時から「本物に触れる教育」を実践してきた同校では、1929年の開校当時から男子の制服は濃紺のスーツとネクタイ、女子は男子のスーツに見合った服装を準備してもらいます。スキー学校には当時世界一の名スキーヤーといわれたハンネス・シュナイダー氏を呼び、健康教育のためにはデンマーク体操のニルス・ブック一行を招きました。このような「本物に触れる教育」のためなら何事も惜しまない姿勢は、現在にも受け継がれています。また、同校では、自発的な活動や創造的な仕事のことを「労作」と呼んでいますが、自由研究も「労作」活動の一環ととらえているそうです。

 次に「探究型学習」については、生徒は教科学習のほかに、芸術・スポーツ・語学など広い分野からテーマを一つ決め、1年間かけて自発的に研究に取り組んでいるとのことです。中1・2では、自分の興味・関心に沿って調べたことをまとめる「自由研究」を行い、中3を対象とする総合的な学習の時間「学びの技」では、2年間の自由研究をベースに、課題設定、情報収集、論文作成、プレゼンテーションなどのスキルを高めます。そして、高1~3では、より深い学習をベースにした課題研究へとステップアップしていきます。先生からアドバイスをもらいながら、自分の計画に沿って研究を進め、その成果は玉川学園展をはじめとする学校行事、外部の大会やコンテストで発表。1年ごとに研究テーマを変更することも可能ですが、継続的に研究を行い、将来の進路につなげることを奨励しています。

 創立以来力を入れている「国際教育」については、語学の習得にとどまらず、国際交流プログラムを通して多様な文化と習慣を理解することに主眼を置き、豊かな国際感覚を養っています。海外の提携校(8か国17校)や、国際的な私立学校連盟「ラウンドスクエア」のメンバー校(50か国200校以上)との交流も深く、生徒の派遣や受け入れを積極的に行っています。このほか、国連職員をはじめ、海外で活躍する日本人を招いて行うグローバルキャリア講座、日本全国から高校生を集めて同学園を会場にして行う模擬国連など、学園内のプログラムも充実しています。

 進路については、高等部の卒業生の約3割が玉川大学に進学し、残りの約7割は他大学に進学しています。他大学進学者の約7割は、AO入試または指定校推薦入試で進学しているそうです。

 中学入試については、2020年度からWeb出願を導入するとのこと。なお、一般入試の2月1日午前と2日午前は2科4科選択となっており、そのうち2科は国算入試(国・算)、英語型入試(英・国または英・算)、算理入試(算・理)の三つから選べます。

イメージ写真 木工・金工・染織・陶芸などの高度な専門設備を有した美術校舎「アートセンター」や、図書室とICT教室の機能を合わせた「学園マルチメディアリソースセンター」など、施設が充実しています

www.tamagawa.jp/academy/lower_upper_d/ 別ウィンドウが開きます。

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