受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神奈川学園中学校

2019年10月29日(火)

一人ひとりを大切にする教育で、生きる力と判断力を兼ね備えた「自立した女性」を育成

 1914年に設立された横浜実科女学校を前身とする神奈川学園中学・高等学校は、ミッションスクールが多い神奈川県にあって、数少ない宗教色のない女子進学校です。「自覚」「心の平和」「勤勉」という三つの校訓の下、次代を見据えた人間教育を実践し、生徒一人ひとりの可能性を引き出しています。

 説明会であいさつに立った校長の大石圭子先生は、「Society5.0」「AI時代」といったキーワードを挙げながら、「新しい社会と時代を生きる力を育むために、教育改革を推進しています」と述べました。その土台となっているのが、創立者の佐藤善治郎が掲げた「女子に自ら判断する力を与ふること」「女子に生活の力量を与ふること」という二つの教育目標です。また、神奈川学園生徒会が学園100周年宣言のなかで掲げた「誰かのために何かができる人間になる」という目標も、もう一つの土台となっています。これは、持続可能な開発目標(SDGs)の「誰一人置き去りにしない」という理想にも通じるものです。

 大石先生は、世界経済フォーラムが2018年12月に公表した「ジェンダー・ギャップ指数」において、日本の順位が149か国中110位と低かったことを指摘。「日本は、男女格差の解消されない国の一つであり、女性の自立は今日的な課題です。本校は女子校という、自分らしく伸び伸びと成長できる環境の下、一人ひとりを大切にする教育で自立した女性を育てます」と語り、具体的な取り組みを紹介しました。まず、「人と人とのつながりが人間力の土台となる」という考えから、中学では2人担任制を導入し、担任と副担任がていねいに見守り、指導しています。また、クラス全員で共同作業のゲームを楽しむ「エンカウンター」や席替えなど、友だちづくりの機会を数多く設けているのも特徴です。さらに、担任は生徒一人ひとりに目を配り、「Diary&学習計画」をやりとりするほか、生徒との2者面談で学習面・生活面のケアをていねいに行っているそうです。

 学習面では、オリジナルテキストと中高一貫の効率的なカリキュラムで、無理のない先取り学習を展開しているほか、思考力・協働力・問題解決力を伸ばすアクティブ・ラーニングにも力を注いでいます。英語では4技能型の授業を展開し、ネイティブ講師による週1時間の英会話では、クラスを3分割して発話の機会を増やしているそうです。通常の英語の授業は週5~6時間あり、リスニングとライティングの指導、英検®対策なども充実しています。英語研修(中2)・海外研修(中3)・校内英語研修(高1)などの全員参加の行事も英語力を鍛える機会となっています。希望者に対しては、さらに校内研修(中1)・ターム留学(高1)・カナダ研修(高2)といったプログラムも用意しています。

 次に、中高6年間の中核となるプログラムとして、進路を生徒たちに具体的にイメージさせ、実際の行動へとつなげるキャリア教育「Kanagawaプロジェクト」が紹介されました。中1が「平和」、中2が「環境」、中3が「多文化共生」、高1が「日本の課題」、高2が「探究」というように、学年ごとにテーマを設け、国内フィールドワーク・海外研修・文化祭・音楽会・各種講演会などを通して得た出会いと知識を基に、多面的に学びを深めていきます。このように、生徒に寄り添うていねいな教育の成果として、2019年3月の卒業生の4年制大学進学率は89.6%に上り、国公立大学には7名、早慶上理には15名、GMARCHには75名が合格。実績を順調に伸ばしています。

 最後に、2020年度入試の説明がありました。一般入試は2月1日の午前・午後、2日午前、4日午前の計4回行われます。試験科目は1日午後のみ2科(国・算)で、1日午前と4日午前は2科4科選択ですが、2日午前は従来の2科4科に加え、3科入試(国・算・英)が新たに導入されます。定員も1日午前がこれまでの80名から70名に、2日午前が60名から65名に、4日午前が20名から25名に、それぞれ変更となります。詳細は最新の募集要項でご確認ください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 各教室に設置された電子黒板と、生徒に合わせて毎年改訂されるオリジナルテキストを使った中1の数学の授業の様子。みんなで考え方を共有し、学びを深めています

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