受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖学院中学校

2019年10月29日(火)

「人間力×思考力×国際力」で自己肯定感を高め、グローバル社会を生き抜く力を育む

 「他者のために生きる人」を意味する“Only one for others”を教育理念に掲げる聖学院は、1903年にアメリカの宣教師H.H.ガイ博士が設立した神学校を起源とし、1906年に中学校が開校しました。キリスト教の精神に根差した全人教育を受け継ぐとともに、教育の三本柱として「人間力の育成」「思考力の育成」「国際力の育成」を据え、多彩な体験活動を通して、グローバル社会を生き抜く力とみずから学び続ける力を育成しています。

 この日の説明会であいさつに立った校長の角田秀明先生は、「日本は競争社会にもまれ、自己肯定感の低い子が増えています。本校では『誰もが生まれながらに尊い人間である』という聖書の教えを大切にして、オンリーワン教育を実践しています。多様な学びのなかから、生徒一人ひとりに与えられた『賜物(たまもの)』を育んで愛情を注ぎ、『他者のために生きる人』の育成に努めているのです。本校のめざす教育を理解して、受験校の一つに加えていただけると幸いです」と語りました。

 次に、副校長兼運営統括部長の清水広幸先生が、教育内容について説明しました。清水先生が時間をかけて説明したのが、同校ならではの「男の子を育てる教育」です。「男の子のやる気スイッチは入るまでに時間がかかりますが、いったんスイッチONの状態になると、すごい力を発揮します。中高6年間は人生の土台を作る時期です。さまざまな体験や英語教育を通じて、生徒たちに『何のために生きるのか?』を問い掛け、人生の意味を感じてほしいのです。そうした土台づくりを大切にしながら、さまざまな学びを実践しています」と清水先生は強調します。

 多様な異文化体験や探究活動で得られる「気づき」を、進路指導やキャリア教育に生かしていることも同校の特徴です。新潟県糸魚川で行う農村体験学習(中3)や、沖縄から世界と平和を考える沖縄平和学習(高2)などの国内体験学習のほか、タイやカンボジアでの海外異文化交流プログラム(中3~高2)など、生徒の視野を広げる教育プログラムを数多く用意しています。学ぶ目的を明確にして問題意識を持たせることで、学習へのモチベーションを高めているのです。

 一方、各教科の授業にはさまざまな工夫がなされています。たとえば英語では、オリジナルの英語教材「DJ English」に合わせてリズミカルに正確な発音を学ぶとともに、電子黒板を効果的に利用して、瞬間英作文(中学で習うレベルの簡単な英文をスピーディに、大量に、声に出して作るというもの)のトレーニングを行います。理科では「体験から学ぶこと」を重視し、中学3年間で実験・観察を約150回実施します。数学では、プログラミングや統計数学を学び、論理的に考える力を磨くと同時に、計算プリントなどで基礎力の徹底を図ります。

 また、自学自習の習慣や規則正しい生活リズムを形成するため、専用ノートに日々の「To do リスト」を記録するという指導も行っています。「生徒は誰しも大きな『伸びしろ』を持っています。本校ではあらゆる角度から地道なサポートを続け、じっくりと一人ひとりの力を引き出していきます」という清水先生のことばどおり、平均2時間の家庭学習を習慣化している生徒が多く、高い自己肯定感を持って学校生活を送っているそうです。進路指導については、人生のキャリアデザインを描き、志望理由を明確にして大学を選択するよう促しています。こうした人間性と倫理観を育てる同校の教育理念の下、卒業生は多彩な分野で活躍しており、海外大学や医学部への進学者も増えているとのことです。

イメージ写真 JR山手線「駒込」駅から徒歩5分。「光と水と風のシンフォニー」をコンセプトとした校舎には、六つの理科教室、蔵書4万3000冊の図書館、8面のスクリーンを備えたフューチャーセンターなど、アクティブ・ラーニングに対応した教育設備が整っています

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