受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立立川国際中等教育学校

2019年10月5日(土)

多彩な国際教育を推進し世界に羽ばたくリーダーを育成

 都立中高一貫校のなかで唯一、校名に「国際」を冠する東京都立川国際中等教育学校は、幅広い教養教育と英語教育、多彩な国際教育を推進しています。2022年4月には附属小学校を設置し、公立としては全国初となる小中高一貫校が誕生します。

 校長の幸田諭昭先生はまず、「立志の精神」「共生への行動」「感動の共有」という三つの教育理念と、「国際社会で貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する」という教育目標に触れ、それらを達成するための特色ある取り組みを紹介しました。開校以来、国際教育を柱に据える同校では、英語を重点教科とし、「英語で思考し、判断し、表現できる力」を育てています。習熟度別にクラスを分けて少人数で授業を行っていますが、1年生は週5時間のうち2〜3時間が、常勤の外国人講師と日本人教員とのチームティーチングになっています。また、オンライン英会話も導入し、実践的な英語コミュニケーション力を鍛えています。同校が掲げる「卒業までに英検®準1級合格」という目標についても、毎年多くの生徒が達成しています。

 授業以外にも、江東区・青海の体験型英語学習施設Tokyo Global Gatewayでの校外学習(1年生)、福島県のブリティッシュヒルズでの英語合宿(2年生)、ホームステイをしながら現地の高校と大学を訪問するオーストラリア海外研修旅行(5年生)など、英語や異文化に触れる全員参加のプログラムを豊富に用意しています。前期課程で行われる英語発表会では、1年生はノーベル賞受賞者などのスピーチを暗唱します。2年、3年と学年が上がるにつれて、プレゼンテーションの内容を難化・進化させており、自分の考えを英語で述べたり、グループで発表したりします。

 このほか、希望制のプログラムも充実しています。前期課程の希望者を対象に、夏休みに校内の施設で行う4日間のESS(イングリッシュ・サマー・セミナー)には100人以上が参加し、外国人講師と英語漬けの生活を送りますが、高度な英語運用能力を高める良い機会となっているそうです。また、希望した生徒の自宅が海外からの留学生のホームステイ先となり、授業はもちろん、行事、部活動などでも時間を共有します。さまざまな国や地域のバックグラウンドを持つ帰国枠の生徒もいるため、共に学ぶことで多様な文化を理解し、尊重する心が育まれます。在学中に、海外留学を経験する生徒も多く、留学期間が2年以内であれば、もとの学年に復学できる制度も整えられているそうです。

「教養主義」を掲げ難関国公立大学をめざす

 「教養主義」を掲げている点も同校の大きな特徴です。後期課程は国際学科ではなく「普通科」として幅広い知識を身につけさせるため、高校2年生に当たる5年生までは、文系・理系に分けることなく、共通のカリキュラムで学びます。思考力や表現力を培う深い学びをめざして、生徒が主体的に取り組む対話型の授業が行われているのが特徴です。進路指導は「寄り添い、あきらめさせない指導」という方針を掲げ、系統的なキャリア教育を実践することで、難関国公立大学への現役進学をめざしています。幸田先生は、83.1%という卒業生の現役合格率を示し、高い実績をアピールしました。放課後や長期休業中には多くの講習・補習を実施しています。夏期講習は近隣の国立高校、立川高校、八王子東高校といった都立の進学指導重点校との相互受講も可能とのことです。

 2020年度の一般枠募集については、適性検査Ⅰ・Ⅱが800点、報告書が200点の1000点満点です。幸田先生は「世界にいちばん近い学校『立国』で、ぜひ、グローバルマインドを育ててください」と話しました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 緑豊かなキャンパスでは、春には美しい桜が楽しめます。立川駅から徒歩20分ほどの距離で、バスも利用できますが、徒歩で通う生徒も多いそうです

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