受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京農業大学第一高等学校中等部

2019年10月11日(金)

「知耕実学」の教育理念の下、体験や実習を重視

 東京農業大学が誕生したのは1911年。北海道開拓など日本の近代化に貢献した榎本武揚が1891年に創設した徳川育英黌農業科を前身とします。その後、1949年に附属第一高等学校が、2005年に中等部が開校されました。キャンパスは東京農業大学(世田谷キャンパス)に隣接し、生徒たちもその研究施設を利用して高度な実験やフィールドワークなどにも取り組み、確かな学力と豊かな心を育んでいます。

 説明会の冒頭、中等部教頭の紙谷知行先生は、同校の教育理念「知耕実学」に触れ、「多種多様な体験や実習を通して得た豊かな知識を知恵に変えて、学びを深めていくのが本校の教育です」と述べました。たとえば、実学を通して学ぶことの楽しさを理解させるアクティブ・ラーニングでは、グループワークも取り入れ、生徒同士が学び合いながら思考力・判断力・表現力を高めています。

 英語教育にも注力し、2018年度から夏休みに「NODAI English Camp」を実施しています。これは、1学年を15クラスに分け、外国人講師による英語だけの授業を1日6時間、5日連続で受講するというもの。紙谷先生は、「30時間、英語漬けで生活することで積極的に英語を使う姿勢が養われ、2学期からのオールイングリッシュの英会話授業にも対応できる力がつきます」と語りました。

 さらに、2020年度からは中2全員を対象に、河口湖において国内留学「Achieve English Camp」を実施するそうです。このほか、中3の希望者を対象に、オーストラリアでファームステイを行うなど、異文化に触れる機会もたくさん用意されています。

 紙谷先生は最後に「本校は進学校としては、まだまだ発展途上ですが、今後はさらに進化・成長していくことをお約束します」と力強いことばで結びました。

東京農業大学と連携し体系的に学ぶ総合学習

 続いて、入試広報部の川崎剛先生が教育内容について説明しました。創立以来、実学教育を重視する同校では、各教科の授業に「本物に触れて学ぶ活動」を取り入れています。たとえば、数学は少人数制で授業を行い、折り紙やブロックを用いて多面体を作るなど、実験的なアクティビティーを組み込んでいます。

 理科は実験や観察に比重を置き、その後の検証にもていねいに取り組みます。稲作(中1)、東京農業大学の教員の指導による実習「お米の科学」(中2)、大学の施設でのみそ・しょうゆ造り(中3~高1)といった、大学付属校ならではの総合学習にも力を入れています。これらについて川崎先生は、「単に作り方を学ぶのではなく、さまざまな体験から得られる科学的な知識も体系的に学んでいきます」と述べました。

 学習記録ノートを提出させ、朝の小テスト(英・数・国)や単元ごとの確認テストを実施するなど、サポート体制も充実しています。補習(英・数・国)、講習(英・数)が行われているほか、夏期講習では各教科200講座以上が開講されるとのことです。

 高校では、中高一貫生と高校からの入学生は別クラスとなります。中高一貫生は高1から習熟度別クラス編成となり、高3では希望する進路に合わせて文系と理系に分かれて学びます。今春の国公立大学への合格者数は過去最多の73名。医学部医学科には7名が現役合格という結果を残しました。

 なお、2月2日午後の第2回入試の試験科目は、これまで算数と理科の2科でしたが、次年度入試から算数と理科または算数と国語の選択制となります。

イメージ写真 中高の総合学習や体験学習などが行われる東京農業大学世田谷キャンパスは、同校から道路を挟んですぐ目の前にあります

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