受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

灘中学校

2019年9月7日(土)

強い絆が結ばれる「灘校の力=人の力」

 「学校案内の表紙を見てください。今年の新中1生です。今日は彼らが6年間でどのように成長していくのか話したいと思います」。教頭の大西衡先生のそんなことばから説明会は始まりました。

 1927年、今年のNHK大河ドラマ「いだてん」に登場する嘉納治五郎を顧問として創立された灘校。以来、「精力善用」「自他共栄」を校是に、リベラルな校風と学問への高い志の下に、質の高い教育を実践しています。校舎は2013年春にリニューアル工事を終え、80年前に竣工した、歴史ある中学校舎も耐震補強工事がなされました。さらに、2面あるグラウンドには人工芝を敷設し、校舎壁面にも緑化ボックスを設置するなど、鮮やかな緑に囲まれた快適な環境に生まれ変わりました。

 この日、大西先生が時間をかけて説明したのが、「灘校の力=人の力」についてです。生徒たちは自分の進路は自分で決めて巣立っていきますが、それができるのは「人の力」を備えているから。「同級生・先輩・教員との深いかかわりこそが灘校生を支える人間関係です」と話します。

 次に、そうした人間関係を築く「担任団」についての説明がありました。これは教員7~8名がチームを組んで、その学年の担任団を構成し、中高6年間を一貫して持ち上がるという独自の仕組みです。授業の進度や教材などはすべて学年の教員に委ねられており、毎年のクラス替えによって担任の先生こそ代わりますが、高校から40人ほどの生徒が入学した後も、担任団による1学年4クラス体制は卒業するまで継続されます。中学の1クラスは45人、高校の1クラスは55人と、クラスの人数は少し多めですが、こうした担任団の教員全員が入学から卒業まで学年全員にかかわっていくスタイルなので、「きめ細かい目配りができている」そうです。

90年余りの伝統のうえに新時代のリーダーを育てる

 続いて、学校生活について説明は進みます。毎年ゴールデンウィークに実施されるユニークな文化祭をはじめ、見どころ満載の体育祭や学芸祭、野外活動、スキー講習会など多彩な学校行事の様子が写真とともに紹介されました。土曜日は基本的に授業はありませんが、さまざまな分野で活躍する卒業生や専門家を招いて、6月と10月に「土曜講座」が実施されています。アカデミックな内容が多く、キャリア教育の一環ともなっています。また、高校の修学旅行は、行き先を学年ごとに決めていますが、最近では北海道、ハワイ、沖縄などに行っているとのことです。

 クラブ活動には8割以上の生徒が参加しており、そのうち2~3割の生徒は運動部と文化部を兼部しています。なかでも活躍が目立つのが中学テニス部と高校囲碁部です。前者は全国大会に出場、後者は全国大会で優勝経験があります。

 このほか、さまざまな国際科学オリンピックや模擬国連など、世界の舞台で活躍する生徒も少なくありません。希望者が夏休みに参加する英国異文化研修も21年目を迎えました。

 生徒の自主性を重んじ、校則も制服もない自由な校風で知られる灘校。「伝統のうえに新時代を切り開く」という大西先生の最後のことばに象徴されるように、次世代のリーダーを育む同校の個性あふれる学校生活が生き生きと紹介された説明会でした。

イメージ写真

nada.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ