受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東大寺学園中学校

2019年9月14日(土)

自由な校風で知られる伝統ある奈良の男子校

 関西屈指の難関男子校として知られる東大寺学園中・高等学校。1926年に東大寺の境内に僧侶たちが創設した夜間学校をルーツに、今日まで90年余りの歴史を刻んでいます。

 この日の説明会は、そんな学園の歩みを振り返るとともに、教育の特色を紹介する学校紹介ビデオの上映から始まりました。独自科目の「東大寺学」で米づくりにチャレンジしたり、クラブ活動に精力的に取り組んだり、高2生が企画・運営する菁々祭(文化祭)で盛り上がったり。自由な校風のなかで生き生きと過ごす生徒たちの日常がスクリーンに映し出されました。

 続いて教頭の本郷泰弘先生から、より詳しく学校の特色が紹介されました。「どんな学校ですか」「下宿はありますか」「食堂の食事はおいしいですか」「塾に通う生徒は多いですか」など、保護者や受験生からよく寄せられる質問に答える形式の進行はわかりやすく、来場していた小学生も熱心に耳を傾けていました。

よく遊び、よく学び可能性を広げる6年間

 奈良市郊外に立地する同校への平均通学時間は約90分とやや長めです。なかには、名古屋から新幹線で通っている生徒もいるそうです。そんななかでも、行事やクラブ活動に取り組む時間はしっかり確保しようと、月曜から金曜までは50分×6コマ(土曜は4コマ)の時間割を守っています。その分、授業の密度は濃く、実験や観察など実践を重視して知的好奇心を大いに刺激する内容となっています。そして、生徒の多くが塾に通わず大学受験に臨むそうです。

 クラブ活動も活発で、陸上競技部やハンドボール部、囲碁将棋部などが全国レベルで活躍しています。また、ロケット同好会、折り紙同好会など、生徒が自主的に立ち上げたユニークなものも多数あります。さらに、行事も多彩で、たとえば高2での希望制海外研修「オックスフォード短期留学」では、寮に滞在しながら現地の大学生と濃密な対話を交わすという内容で、世界の知の最先端を肌で感じられる貴重な機会となっています。

 「放任主義のイメージが強いと思いますが、夏期講習や指名補習など学習面のフォローもしっかりやっています」と本郷先生。高校では約8割が理系を選択し、ここ数年、医学部医学科への合格者も国公私立合わせて毎年80名を超えています。現役で受験する大学は東大、京大、国公立大の医学部が中心。学年の真ん中ぐらいの成績をキープしていれば、これらの難関大学に「十分に合格が見込める」そうです。

 最後に、中学入試の傾向や概況が説明されました。同校の入試は3科型と4科型の2タイプ。各科目とも、考える力を見るために工夫を重ねた問題が多く、記述題も多めです。受験生にとって楽な入試ではありませんが、「わたしたちも部分点を少しでもつけたいので、算数は途中式もしっかり書いてください」と話す本郷先生のことばには、受験生への温かいエールが込められていました。

 生徒たちのさまざまなエピソードを交えながらユーモラスに語られる学校生活は本当に楽しそうです。同校の魅力がよく伝わる説明会でした。

イメージ写真

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