受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

女子聖学院中学校

2019年10月23日(水)

キリスト教の精神に基づき、賜物を発見して活かすための教育を実践

 1905年に米国プロテスタント教会の婦人宣教師によって設立された女子聖学院は、「一人ひとりが神からかけがえのない賜物(たまもの)を与えられている」という確信に基づき、その賜物を発見して生かすための教育を実践しているプロテスタントの女子伝統校です。

 あいさつに立った校長の山口博先生は「114年前の創立当初、本校には10名しか生徒が集まりませんでした。聖書によると、キリスト教も最初は12名の信者から始まったそうです。しかし、今では世界三大宗教として根づき、どこに行っても信者が大勢います。こうしたことから、キリスト教の精神はグローバルな考え方を育むうえで非常に大事だととらえ、本校も創立時から変わらない、キリスト教に基づいた『人づくり』の教育を継承していきたいと考えています」と述べました。そんな同校の一日はチャペルでの礼拝から始まります。生徒たちは、聖書を通じて「一人ひとりがかけがえのない存在であること」「自分がいかに愛されているか」に気づき、自己肯定感を高めているそうです。

 続いて、副校長の渡部克己先生が「女子聖学院が大切にしていること」をテーマに、人間教育における取り組みについて説明しました。渡部先生は、「自己肯定感を高めると同時に、自分の意見をしっかりと持ちながらも他者を理解し、尊重する心を育てることも重要です」と強調します。こうした考えから、心身の成長を促す場として学校行事を重視し、生徒に積極的な参加を呼び掛けているとのことです。渡部先生は「例年、運動会は高3が優勝しますが、昨年度は高2が勝利しました。そのときのエピソードですが、アナウンスで高2の優勝が告げられた瞬間、運動会幹部の高2の生徒たちは大喜びすることなく、高3を気遣ってその場で深々とおじぎをしたのです。生徒たちに『他者を尊重する心』が育まれていることを実感しました。また、行事を通じて、『どうすれば自分の属するグループに貢献できるか』を考えられるようにもなります」と話しました。

 次に、広報室長の佐々木恵先生が授業での取り組みを具体的に紹介しました。同校では、主要教科の授業時間数を十分確保し、基礎学力を養成したうえで、中3から先取り学習を行います。特に英語には伝統的に力を注いでいます。たとえば、ネイティブ講師による中学の英会話の授業は、それぞれの英語力に応じて3コースに分かれ、オールイングリッシュで行われます。このほか、プロの演出家や脚本家、役者などを外部講師として招き、演劇を通じて表現力などを身につける演劇ワークショップ(中1・2)や、中学3年間で60時間設定された実験観察授業など、実体験から学ぶ独自のプログラムも数多く設けています。

 このほか、基礎学力の向上を図る学習支援体制も充実しています。自習室「JSGラーニングセンター」にはチューターが常駐する質問コーナーが設置されているため、生徒はいつでも質問できる環境で効率よく学習が進められます。利用可能時間は中学生が19時まで、高校生は20時までとなっており、放課後のクラブ活動が終わってから自習に励む生徒も多いそうです。さらに、全学年を対象とした無料の課外講座「JSG講座」を前期・夏期・後期の年3回開講するなど、きめ細かい指導を徹底して、難関大学合格に必要な学力を養っています。

 進路指導の一環として、高大連携プログラム「JSG大学」も実施しています。これは大学の教員を招き、中3と高校生向けに大学の授業を紹介するもの。その内容は、講演会、興味のある学部・学科の講義の体験、学生によるトークセッションなどさまざまで、生徒の進路選択の一助となっています。

 2020年度入試では、2月1日午前の4科試験を「4科得意プラス型入試」に改編します。まず、配点をこれまでの「国算各100点、理社各50点」から4科各100点に変更したうえで、4科のうち最も得点が高い科目の得点を2倍にし、500点満点で判定するとのこと。佐々木先生は「たとえば4科のうち、最高得点が社会の80点だとすると、社会のみ2倍の160点で計算されます。最高得点が高いほど、より差がつきやすい入試なので、得意科目に自信がある方はぜひ挑戦してください」とメッセージを送りました。詳細は、最新の募集要項をご確認ください。

イメージ写真パイプオルガンを備えた荘厳なチャペル、ネイティブの先生と自由に語り合えるイングリッシュラウンジ、蔵書数4万5000冊以上の図書館など、充実した施設がそろっています

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