受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大宮開成中学校

2019年10月30日(水)

変化の激しい将来を見据えて、豊かな人間性と主体性を育む

 校訓「愛・知・和」の下、「豊かな心」「思いやりの心」「豊かな表現力」を養う教育を実践している大宮開成中学校。2005年の中高一貫部の開設以来、東大をはじめとする国公立大学や難関私立大学、医学部医学科への合格実績を伸ばし続けています。

 冒頭で、教頭の松﨑慶喜先生は「大学合格実績を評価されるのは誇らしいことですが、本校がめざしているのは『実社会で役立つ人間づくり』です。『人を育てるのは、人』という考え方をモットーに、教員は生徒と触れ合える機会を多くつくり、生徒を深く理解して、信頼関係を築くことを大切にしています。そのうえで、幅広い教養を培い、人間力を高めるように努めています」と述べました。

 たとえば、頻繁に二者面談を行い、生徒の目標をしっかりと把握して、一人ひとりに寄り添うていねいな進路指導を心がけています。また、生徒・教員・保護者が一体となって学力向上をめざす取り組みの一つとして、「生活記録ノート」の提出を徹底しています。生徒たちはこのノートに起床・就寝時間、宿題の内容や小テストの得点、家庭学習の予定などを書き込み、必ず先生に提出します。すると、その日のうちに先生からアドバイスを書き入れたノートが戻ってくるのです。松﨑先生は「生活記録ノートを活用することで、学習上の不明点がすぐに解決します。また、誤った勉強の取り組み方などについて軌道修正をすることもできます。保護者の方にも1週間に1回コメントを頂いていますが、お子さんとの良いコミュニケーションツールにもなっているようです」と話しました。

 次に、「さまざまな経験を重ね、その経験を生かして実践的な行動に移し、能動性を養うことが人間力を高めることにつながります」と続けた松﨑先生は、同校が取り組む「能動的な学び」を三つ挙げました。一つ目は「体験活動」です。たとえば、毎週2時間、年間約30種類の実験を行う実験専門授業「化学実験」といった“学び合いの授業”を実践しているほか、長期休暇中には博物館や美術館を見学したり、ボランティア活動体験課題を用意したりして、生徒の「経験知」を高めています。

 二つ目は、「プレゼンテーション教育」です。学年ごとに与えられたテーマに沿って、5~6人のグループで研究をし、年度末にはその成果を全校生徒の前で発表します。こうして、仲間と協働して物事を追究する力を伸ばすと同時に、論理力・発信力を磨き、能動的な学びの姿勢を養っています。

 三つ目は、「英語教育の強化」です。通常授業でも英語4技能をバランス良く鍛えていますが、そのほかにフィリピン人講師による1対1のオンライン英会話授業やスピーチコンテストなども行っています。英語で発信する機会を多く設けることで、実践的な語学力を養うのが狙いです。さらに、高1の海外研修でオーストラリアを訪問します。ここでは英語を実際に使うだけでなく、異文化に触れながらさまざまな価値観が存在することや、多様性を尊重することの大切さについて学びます。

 最後に、校長の山中克修先生が生徒の将来像などについて、「現在の中学生や高校生が社会人になるころには、私たちが想像できないような職業が増えていることでしょう。こうした変化の激しい時代にたくましく生き抜くためには、何事にも主体的に取り組んで『自立』しなければなりません」と話しました。そのうえで、「仲間とチームを組んで協働する力と、自分を律する心、すなわち『自律』を身につけることが大切です。そして、人としての土台を築き、学力を培い、自己肯定感を身につけ、社会貢献できるような人間に成長してほしいと願っています」と語りました。

 2020年度入試については、1月10日に第1回入試を、12日に特待生選抜入試を、14日に第2回入試をそれぞれ実施することが発表されました。また、合格ラインを10~15点上昇させる予定だそうです。詳細は、募集要項でご確認ください。

イメージ写真校舎には約200席の個別ブースがある自習室、生徒同士の学び合いやディスカッションの 場となる「ラーニングコモンズ」を備えた図書館など、充実した施設がそろっています。2019年には新体育館が完成しました

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