受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

湘南学園中学校

2019年10月30日(水)

生徒の主体性を伸ばし、持続可能な社会の担い手を育成する

 湘南学園は神奈川県藤沢市・鵠沼の有志によって創設された学校です。まず1933年に幼稚園と小学校がつくられ、1947年に中学校が、1950年に高等学校が開校しました。1979年には高校募集を停止し、完全中高一貫教育体制となりました。「個性豊かにして身体健全 気品高く 社会の進歩に貢献できる 明朗有為な実力のある 人間の育成」を建学の精神に掲げる同校は、2013年のユネスコスクールへの加盟に引き続き、2015年にはスーパーグローバルハイスクール(SGH)のアソシエイト校に認定されました。現代社会にあるさまざまな課題を解決する、持続可能な開発のための教育「ESD(Education for Sustainable Development)」に取り組んでいることでも知られています。

 この日、あいさつに立った校長の木下貴志先生は、「子どもの能力を伸ばすためには、自分のことばで自分の考えを伝えることが重要です」と述べ、「生徒主体の学校行事」について説明しました。体育祭・学園祭・合唱コンクールなど多種多様な行事の企画から準備、運営までを生徒が担いますが、その際、生徒たちには「すべての生徒が安全であること」「すべての生徒が有意義だと感じる行事にすること」という二つの条件が与えられます。木下先生は「安全で、なおかつ生徒全員が有意義だと感じる行事をつくり上げるのは難しいものです。しかし、時には意見を衝突させながらも、多様な仲間と協働し、自分たちで一つの行事をつくり上げる経験は何ものにも替えがたいものです」と強調します。

 次に、入試広報主任の小林勇輔先生が学習について具体的に説明しました。中高6年間の一貫教育を通して「持続可能な社会の進歩に貢献できる人間」を育成するため、教科教育と総合学習を軸に、キャリア教育、グローバルな学び、食育、協働を学ぶ自治活動、生徒指導やホームルーム指導などのすべての教育分野で、持続可能な未来の担い手を育てる独自の教育、すなわち「湘南学園ESD」を実践しています。また、発達段階に合わせた総合学習は、自己から他者へ、身近な地域から世界へと段階的に視野を広げていくプログラムを展開しており、高1・2ではSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)に着目し、地球規模の諸問題を調査したうえで、問題解決の方向性を探ります。そして高3では、社会の第一線で活躍する方々との座談会を通して将来の生き方について考えます。

 このほか、国際化を見据えてESDの視点に立った国際教育「グローバルセミナーズ」を推進。たとえば、中1はアメリカの大学生たちとの異文化コミュニケーション・プログラム「ヤングアメリカンズ」に、中2は校内で行うイングリッシュキャンプにそれぞれ参加し、中3はカナダのバンクーバーでの行われる研修に全員で行きます。また、希望制のプログラムも充実しており、生徒は自分の興味・関心に合わせて、国内外で行われるさまざまなプログラムに参加できます。たとえば、国内では3日間英語漬けのイングリッシュキャンプ、海外の生徒が同校を訪れるジャパンツアーがあります。海外を訪問するセミナーとしては、台湾セミナー、イングランドセミナー、カナダセミナー、ポーランド(アウシュビッツ)・リトアニアヒストリーツアー、オーストラリアセミナーなどがあり、英語力を磨くと同時に、異文化に触れる場ともなっています。

 最後に、入試に関する説明がありました。「湘南学園ESD入試」は、出願時に「小学校時代に取り組んだこと」「湘南学園に入学したら挑戦したいこと」の二つの題材について、受験生本人が語る90秒以内の動画を提出します。2月1日午前に行われる入試においては、ESDの視点に基づく記述・論述問題(50分)が出題されます。小林先生は「学校HPで問題イメージを確認できます。SDGsとは何かに触れておくことが大切です」とアドバイスを送りました。

イメージ写真生徒が集うカフェテリアは、NPO法人湘南食育ラボが運営。在校生の保護者が無農薬栽培の米や地域の食材を使って調理し、安心安全の手作り料理を提供します

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