受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属世田谷中学校

2019年11月5日(火)

思考力・判断力・コミュニケーション力を育て、主体的に行動できる人材を養成

 1947年に開校した東京学芸大学附属世田谷中学校は、東京学芸大学の教育に関する研究・実証の場として、先進的な教育を実践している国立の中学校です。教育目標に「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」の三つを掲げ、「生徒がみずから考え、みずから発信する力の養成」を推進しています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開催された説明会は、生徒が撮影した学校紹介ムービーの上映からスタートしました。続いて登壇した校長の加藤泰弘先生は、同校が力を入れている教育として、「思考力・判断力・コミュニケーション力といった『21世紀型能力』を育む教育」を挙げ、「こうした能力を養うために、教員は知識を伝達するだけの一方通行型の授業をするのではなく、たとえば理科の実験授業のように、グループで取り組む活動を数多く取り入れています。グループで考え、議論し、発表するという過程を通して、主体的な学びの姿勢を身につけさせるためです」と述べました。また、運動会や芸術発表会をはじめとした行事もすべて生徒主体で運営し、自主性の養成につなげているとのことです。

 次に、具体的な教育内容について、副校長の鈴木雄治先生が紹介しました。同校では、基礎・基本の定着を徹底し、それをもとに応用や発展を図る「基本学習」、テーマ研究や実習などに取り組む「総合学習」、学級活動や道徳などを通して社会性を養う「生活学習」の三つを学習指導の柱にしています。そして、これらをバランス良く実施して、IT化やグローバル化が進むこれからの社会に不可欠な資質と能力を培っています。

 鈴木先生は「これからの社会で特に求められる資質・能力は、『人とかかわって物事を進めていく力』と『問題解決能力』です」と話します。総合学習の一環である「テーマ研究」の授業は、生徒自身が課題を選び、その課題について追究し、解決してレポートや作品にまとめるというプログラムのため、まさにコミュニケーション力の向上と問題解決能力の育成に役立つものとなっています。「英語でプレゼンテーション」「中東地域研究~トルコに目を向け、中東・イスラムを探究していこう!」「私たちの商品開発」「株式投資から経済を考えよう」など、年度ごとにバラエティー豊かなテーマが設定されています。このほか、総合学習の「教科総合」というプログラムでは、日本語や英語でのスピーチコンテスト、事前学習や実習後のレポート作成まで行う「秩父長瀞地学実習」などを実施。授業で学習した内容や技能を積極的に活用する場となっています。

 また、AとBの異なる二つの時間割があり、週ごとにAとBを交代して行っているのも特徴です。どちらも木曜日は8限まであり、2時限連続の100分授業を一日に4時限(4教科)行っています。2時限連続の時間は、技術・家庭、保健体育といった実技や実習が中心の教科の授業のほか、国語・理科などでも議論や発表をする授業にも使われています。

 2020年度の学力試験は例年どおり2月3日に実施される予定ですが、出願方法が郵送のみに変更されました。「試験は、国・算・理・社の4教科で、各100点満点ですが、国語と算数は点数を1.5倍にして評価します。難問や奇問はありませんが、基礎的な問題に加えて、思考力や表現力が試される問題も出題する予定です」と伝えられ、説明会は終了しました。

イメージ写真校内には無線LANが整備されているほか、各教室には電子黒板やプロジェクターも設置されています

www.u-gakugei.ac.jp/~setachu/index.html 別ウィンドウが開きます。

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