受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鶴見大学附属中学校

2019年11月12日(火)

禅の教えに基づいた教育を実践。教科エリア型校舎でみずから学ぶ姿勢を育てる

 曹洞宗大本山として横浜市鶴見区に荘重な寺院を構える、總持寺(そうじじ)の境内に隣接する鶴見大学附属中学校・高等学校。1924年の設立以来、女子校として運営されてきましたが、2008年に現在の校名に改称し、男女共学の学校に生まれ変わりました。

 説明会の冒頭で、校長の亀山仁先生があいさつに立ちました。同校の建学の精神は、「感謝を忘れず真人(ひと)となる」という意味の「大覚円成 報恩行持(だいがくえんじょう ほうおんぎょうじ)」です。亀山先生は、「生徒にはまず、感謝の気持ちを素直に表現できる、そしてルールを守ることができる人になってほしいと思っています。そのうえで夢を持ち、それをかなえる努力ができる人になるためのお手伝いをしたいと考えています」と述べました。

 同校では、「自立の精神と心豊かな知性を育み、国際社会に貢献できる人間(ひと)を育てる」という教育ビジョンを実践するために、三つの柱を教育の中心に据えています。一つ目は「学力向上」です。教科エリア型校舎で「みずから学びに行く」授業を行い、隣接する鶴見大学の図書館も利用して、知的好奇心を大きく伸ばす「学びの心」を養っていきます。二つ目は「人間形成」です。禅の精神に基づき、あいさつや感謝を大切にする豊かな心を育てます。たとえば、毎朝10分間の「こころの時間」を設け、椅子に座っての坐禅「黙念」や読経をします。1月に總持寺で行われる「耐寒参禅会」では、授業前の30分間坐禅をします。自由参加ですが、毎年9割の生徒が参加しているそうです。こうした禅の作法を通じて自己を見つめ、周りに対する感謝の気持ちを育んでいきます。三つ目は「国際教育」です。2泊3日の国内イングリッシュキャンプ(中1・2)では、ネイティブ講師の指導の下、アクティビティーやプレゼンテーションなどに取り組み、英語表現力を磨きます。このほかに中3全員が参加するオーストラリア語学研修、希望者を対象とするターム留学制度があり、グローバルに活躍するためのコミュニケーション力を育てていきます。

 続いて、独自の教育システムとして、「教科エリア+ホームベース型校舎」「2コース/3ステージ制」が挙げられました。「教科エリア+ホームベース型校舎」とは、学校生活の中心となる「ホームベース(ホームルーム)」をクラス活動の拠点とし、授業は教科ごとに設置された教室に移動して受けるというスタイルです。生徒はみずから学びに「行く」ことになるので、主体的に授業に参加するようになり、学びへの興味・関心が高まります。ガラス張りの教室は開放感にあふれ、生徒や教員が互いに何をしているのかを共有できる造りになっています。また、教員が待機する「研究室」が教科ごとに配置されているので、わからないことはその日のうちに質問し、解決できる環境となっています。

 同校では、中高6年間を「3ステージ制」で2年ごとに区切っています。中1・2の1st STAGEでは、国公立大・難関私立大をめざす「難関進学クラス」と、中堅私立大をめざす「進学クラス」に分かれます。中3・高1の2nd STAGEでは、特進クラス(コース)と総合進学クラス(コース)に分かれますが、この二つのコースは高2・3の3rd STAGEではどちらも国公立文系・国公立理系・私立文系・私立理系の四つに細分化され、生徒はそれぞれの目標に向かって学びを進めます。

 自律を促す取り組みとしては、「ジャイロ手帳」とファイルを使った自己管理システムが紹介されました。手帳には家庭学習の内容・目標・提出物などを書き込みます。ファイルは「答案管理」「成績管理」「進路サポート」「海外語学研修」の4種類があり、目的ごとに色分けされています。手帳とファイルは担任教員とのコミュニケーションツールとして活用されているほか、手帳に記録する習慣をつけることで、時間の有効な使い方を学び、学習習慣を確立させるという狙いもあります。

 入試については、「進学クラス入試」を複数回受験した場合、高いほうの得点で判定する優遇制度があるとのこと。詳しくは最新の募集要項をご確認ください。

イメージ写真およそ50万㎡の広大な總持寺境内を抜けた丘の上に建つキャンパス。2009年に完成した「教科エリア+ホームベース型校舎」や、オーケストラピットを有する「60周年記念講堂」など、学習環境が充実しています

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