受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開智未来中学校

2019年11月13日(水)

探究を重視した能動的な学びで、英語でも情報発信できる力を養成

 埼玉県有数の進学校として知られるさいたま市岩槻区の開智中学・高等学校の姉妹校として、2011年に加須市に開校した開智未来中学・高等学校。開智学園の理念「創造・発信・貢献」を校訓に、「Inquiry(探究)」「Internationalization(世界水準)」「ICT(つなげる知能としてのICT活用)」の力を高めることによって、広い視野を持って深く考えることのできる知性を養い、国際社会に貢献する人材を育成しています。

 説明会の冒頭、広報部長の西木一男先生は「本校の教育プログラムは、東大で教育哲学を専攻した初代校長の関根均先生(現・特別顧問)が独自に開発した『サプリ』を基本としています。これは六つの授業姿勢(ねらい、メモ、反応、発表、質問、振り返り)を身体化させて、『学びのスキル』を磨くという学習法です」と説明しました。たとえば、関根先生による哲学の授業では黒板を使いません。先生の話を正確に聞き取り、それを頭の中で素早く整理して、的確なことばでメモをする力を養うためです。そうすることで「インプット(聞く・読む・集める)→スループット(脳で考える)→アウトプット(書く・話す・発表する)」といった学習の3過程を徹底的に身につけさせているそうです。また、「ノートは5回読み返す」をモットーに、振り返りの学習を行い、理解力を深めています。なお、現校長の加藤友信先生は物理の教員ですが、ICT教育とカウンセリングの指導経験も豊富です。それを生かして、ICT教育の推進や人間力を養成する教育にも注力しています。

 学年ごとに「探究」の学習(体験を通じて知識を得る学習)を用意しているのも特徴です。たとえば、中1の里山フィールドワークでは長野県飯山市のブナ林を訪ね、「観察・発見・疑問」といった探究活動の基本を、グループワークを通じて身につけます。中3は広島・滋賀・京都で行う3泊4日のH-プロジェクト探究FWに出掛けます。広島では事前学習で作成した「英語の平和宣言文」を実行委員が代表で読み上げ、琵琶湖では歴史・文化・自然など自分が興味を持った分野について調べる個人探究活動に取り組み、京都では歴史探索を行います。

 英語に着目した「探究」の学習にも力を入れています。中2では福島県のブリティッシュヒルズでの英語合宿で2泊3日のオールイングリッシュの生活を送ります。高2では「ワシントンフィールドワーク」と称して、スミソニアン博物館で2日間にわたる調査・研究に取り組むほか、現地の高校生や大学生とも交流します。英語によるプレゼンテーションを行うなどして英語力を鍛えるとともに、異文化や多様な価値観を尊重することの大切さについて学びます。さらに、中1から高2までの学年代表が、フィールドワークや才能発見プログラムなどの探究活動について、タブレットを用いながら日本語や英語でプレゼンテーションを行う「未来TED(Technology Entertainment Design)」といったプログラムも実施されています。これは、ICTリテラシーを培い、言語力や発表のスキルを磨く内容のプログラムです。

 クラス編成は、東大をはじめとした最難関大学をめざす「T未来」(特待生のみで構成)と「未来」、「開智」の3種類があり、入試の段階でそれぞれ選抜します。西木先生は「どのクラスも授業の進度は変わらず、いずれの生徒も高3までに成績を大きく伸ばし、希望の進路を実現させています」と話しました。

 開智学園3校すべての出願方法は、2020年度入試からWebになりました。全教科を通じて「知識・理解」「思考力」「記述力」を問う問題が出題される予定です。同校は2万円の受験料ですべての入試回の受験が可能で、開智中学や開智日本橋学園中学を併願する場合は、3万円で3校すべての出願ができます。

イメージ写真中1の里山フィールドワークでは、観察トレッキングで得た気づき・発見・疑問点などをスケッチブックにまとめ、事後学習でさらに学びを深めます

www.kaichimirai.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

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