受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

和洋九段女子中学校

2019年11月18日(月)

伝統と21世紀型教育を融合させ、グローバル社会に必要な人間力を育てる

 教育方針に「和やかに洋(ひろ)らけき」を掲げる和洋九段女子中学校高等学校は、1897年に設立された和洋裁縫女学院を前身とする中高一貫の女子校です。全教科にPBL型(Problem Based Learning :問題解決型)授業を取り入れ、英語教育はもちろん、サイエンスリテラシー、コミュニケーション能力、ICTリテラシー、考える力の育成にも重点を置いた世界標準の教育を実践しています。

 あいさつに立った校長の中込真先生は「教育方針の『和やかに』とは、安定している伝統の女子教育を深め、周囲と協働して問題解決力を磨いたり、高いコミュニケーション力を育成したりすることです。一方『洋らけき』とは、進化することや、多様性を受け入れる柔軟性に富んだ見識を培うことです。こうした指針の下、伝統教育と21世紀型教育の利点を融合させながら、学校改革を進めています」と述べました。

 続けて、同校の最も特徴的なプログラムとして、全教科を対象に行われているPBL型授業での取り組みを具体的に紹介しました。これは、教員が投げ掛ける問い(トリガー・クエスチョン)を発端に、知識を収集する→自分で考える→グループディスカッションをする→発表・レポートに取り組む、という流れで探究活動を行うことで、答えのない設問にも合理的に対応できる力を養います。

 こうした活動を通じて、問題を解決に導く思考力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を高めていきます。また、高1ではプロジェクト型PBLによる「地方創生プログラム」も実施します。たとえば、長野県で民泊と農業を体験した後、現地の方々や大学の先生方の協力の下、今後の地域社会のあり方についてディスカッションを繰り返し、「人口減少に悩む地域を元気にするには」といったテーマに取り組んでいるそうです。

 クラスは、本科クラスとグローバルクラスの2コース編成です。国際社会を見据え、2017年に開設されたグローバルクラスは、帰国生など高い英語力を持つ生徒と、これから英語を学ぶ生徒が共に学び合うクラスで、高校卒業時までに英検®準1級以上の取得を目標としています。中1で週8コマ、中2・3で週9コマある英語の授業だけではなく、ホームルームもオールイングリッシュで行われ、日常的に英語に触れることで実践的な英語力を高めていきます。なお、グローバルクラスの英語の授業は、英検®準2級以上の力がある生徒が対象のAdvancedと、中学から本格的に英語を学ぶ生徒が対象のIntermediateの二つに分けて行われています。進級時の成績に応じてAdvancedへの移籍も可能で、Advancedに移行するための講座も開講されています。

 異文化に触れながら英語力を磨く行事も多彩で、中1はブリティッシュヒルズ研修で福島県を、中3は修学旅行でシンガポールを訪れます。希望者には地中海に浮かぶマルタ島での語学研修や、オーストラリアホームステイのほか、ターム留学(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ)、長期留学(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ)も経験できます。また、2019年より海外協定大学推薦制度に加入。海外大学への進学を希望する生徒はイギリスやアメリカの名門協定校約20校に出願できるようになりました。

 一方、基礎学力の定着を図るため、学習到達度の管理にタブレットを活用しています。理系教育にも重点を置き、高校ではサイエンスコースを設けているのも特徴です。また、図書館に隣接するスタディステーション(自習室)を20時まで開放。主要教科の教員が質問に対応し、学ぶ意欲のある生徒をサポートしています。部活を終えて18時から2時間しっかり勉強していく生徒も多いそうです。

 2020年度の一般入試は、2月1日午前・午後、2日午前・午後、3日午後、10日午前の計6回を実施します。このうち2日午後の第4回は、国・算・理・社から1つを選択して受験する1科目入試です。詳しい内容については、最新の募集要項でご確認ください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真学校周囲には史跡なども多く、学習に適した落ち着いた雰囲気も魅力です

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