受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

八王子学園八王子中学校

2019年11月21日(木)

「八学イノベーション」を推進し、思考力・判断力・表現力を育成

 創立者・市川英作の「よい青年を育てたい」という思いに賛同した八王子市の有志によって、八王子学園の前身となる「多摩勤労中学」が設立されたのは1928年のことです。戦後、1948年の学制改革により八王子高等学校が誕生。その後、2012年に八王子中学校が開校しました。終戦直前の1945年8月、八王子市が空襲で被災したという歴史を踏まえて、「人格を尊重しよう、平和を心につちかおう」を学園のモットーに掲げ、「社会において主体的に行動する人間」「大学で学問をする人間」の育成に努めています。

 そんな同校が推進しているのが、アクティブ・ラーニングを軸とした学校改革「八学イノベーション」です。これは、電子黒板やタブレットなどの最先端ICT機器を活用したゼミナール形式の授業「探究ゼミ」を通じて、双方向性の学びを実現するというもの。教師が一方的に知識を伝達する従来のスタイルではなく、生徒が教え合ったり話し合ったりする活動を重視しており、これからのグローバル社会で必要とされる「答えのない課題を解決する力」を育てるのが狙いです。募集広報部長の吉村昌輝先生は、この八学イノベーションの根幹について、「生徒たちにさまざまな場面で考えさせ、その考えたことをお互いにぶつけ合ったうえで合意形成に向かわせたいのです」と述べました。そして、その実践に最適な場として挙げたのが部活動です。吉村先生は「学校の学習だけでしっかりと基礎学力を高めていき、部活動や学校行事にも取り組んで、充実した6年間を過ごしてもらいたい」と続けました。

 同校では、校内外を問わず「自分たちのルールは自分たちで決めさせる」方針です。校内への持ち込みが許可されているスマートフォンの使い方やSNSの利用などについても、生徒は学年委員会を立ち上げ、自分たちでルールを定めました。その様子はマスコミにも取り上げられ、注目を集めています。

 続いて、同校で実際に行われている社会科の授業を吉村先生がデモンストレーションしました。吉村先生は、桓武天皇による794年の平安京への遷都について、平城京と平安京の寺院数を電子黒板や電子チョークを使って説明。大きな地図を使ってわかりやすく示したり、穴埋め問題などを出題したりしながら、生徒たちに深く考えさせる授業を展開していることが理解できました。

 同校には首都圏の最難関大学や国公立大学医学部などへの現役進学をめざす「東大・医進クラス」と、首都圏の難関国公私立大学への進学をめざす「一貫特進クラス」があります。両コースとも、高校進学時に文理コースや特進クラスである内部進学生クラスに進学することを原則とし、先取り学習を基本としています。高2からは特進クラス内で、希望の進路に合わせて文系・理系に分かれます。

 最後に、入試について説明がありました。東大・医進クラス入試では、合格者全員が特待生となりますが、このクラスの合格基準点に届かなかった場合でも、一貫特進クラスにスライド合格することがあるそうです。また、一貫特進クラス入試の受験者が好成績だった場合、東大・医進クラスに「チャレンジ合格」することもありますが、出願の際に事前申請が必要で、この場合は特待生制度の対象外となるとのことです。

イメージ写真JR中央線「西八王子」駅から徒歩5分という立地も魅力。生徒たちは8時25分からの朝読書で一日をスタートさせます

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