受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属国際中等教育学校

2019年11月11日(月)

国際理解・人間理解・理数探究を柱に 国際社会で活躍する人材を育成

 東京学芸大学附属国際中等教育学校は、東京学芸大学附属大泉中学校と、同附属高等学校大泉校舎の統合・再編により2007年に開校しました。国際理解・人間理解・理数探究の三つの柱で構成される6年一貫教育カリキュラムの下、異文化に対する寛容さと耐性を持ち、国際社会におけるさまざまな問題の解決に向けて活躍できる人材の育成をめざしています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開催された説明会で、校長の荻野勉先生は、前身となる中学校と高校が、長年にわたり帰国生の学習支援や国際教育に力を入れてきた歴史を紹介し、「本校が最も大切にしているのは、多様で異なる人々との共生・共存、そして国際化です」と述べました。同校では学年ごとに毎年4月と9月に編入生を受け入れているため、1年生の入学時における帰国生と外国籍の生徒の割合は3割程度ですが、卒業時には約半数にまで増えるそうです。

 東京学芸大学の附属校である同校は、教員養成機関としての役割を果たす一方、先進的な教育研究を推進しています。2010年には、日本の国公立学校で初となる国際バカロレア(IB※1)ワールドスクールとなり、中等教育プログラム(MYP)を導入。2016年度からはディプロマプログラム(DP)が設置され、5・6年は希望する進路に合わせて一般プログラム、または英語と日本語で実施するDPから選択できるようになりました。

 さらに2011年には、ユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践するユネスコスクールに加盟しました。2014年にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に、2015年にはスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され、全学年がSSHやSGHの課題研究に取り組んでいます。荻野先生は「2020年から文部科学省のワールド・ワイド・ラーニング(WWL※2)構築支援事業の連携校としての取り組みも本格化します。SSH、SGH、ユネスコスクールも含めた多種多様なプログラムを融合し、独自の教育を実践しています」とアピールしました。

1年から4年までの全員が MYPプログラムを履修

 次に、話題は1年から4年までの全員が履修するMYPプログラムに移りました。同校では、「包括的学習」「多文化理解」「コミュニケーション」というMYPの基本概念を具現化するために、教科横断型授業・表現活動・言語活動を重視しています。荻野先生によると、「教科・科目の編成は日本国内の中学校・高校と同じです」とのこと。到達目標を生徒たちに提示したうえでMYPの基本概念に沿った指導を行い、IBの教育原理でもある探究・協働・概念理解を柱とした取り組みを実践しているのが特徴です。この「概念理解」とは、「ほかの状況に応用できる転換可能な概念的な学び」を意味しています。荻野先生は、「本校では、多彩な学習経験を生徒自身の生活や経験に結びつけ、リンクされた知識を行動に移せるように授業を設計しています。このような学びを通して、答えのない問題に向き合う力を養っていくのです」と強調しました。

 卒業後の進路は幅が広く、2019年春はDP生6名、一般生7名の計15名が海外大学に進学しました。荻野先生は、「本校が推進するIBワールドスクールとしての教育と、新学習指導要領には強い親和性があります。今後ますます必要とされる国際人としてのスキルや考え方を養う本校の教育にご期待ください」と結びました。

※1 International Baccalaureate:世界共通の大学入学資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラムのこと。年齢に応じて、3~12歳を対象としたPYP(初等教育プログラム)、11~16歳を対象としたMYP(中等教育プログラム)、16~19歳を対象としたDP(ディプロマ資格プログラム)の三つがある。このDPを2年間履修し、最終試験で所定の成績を収めると、世界共通の大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得できる。
※2 SGH事業などの取り組み実績を活用し、2019年度から新たに開始された取り組み。

イメージ写真 西武池袋線「大泉学園」駅より徒歩8分の通学に便利な場所ながら、緑豊かで落ち着いた学習環境も魅力です

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