受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立白鷗高等学校附属中学校

2019年11月25日(月)

教育理念「開拓精神」の下、グローバル社会で活躍できるリーダーを養成

 2005年に都立高校初の附属中学校として誕生した白鷗高等学校附属中学校。白鷗高等学校は1888年創立の東京府高等女学校が前身で、2019年で創立131年を迎える伝統校です。「開拓精神」という教育理念を受け継ぐ一方、「探究型学習」「ダイバーシティ教育の充実」「日本の伝統文化理解教育の充実」の三つを柱に、グローバル社会で活躍できるリーダーの育成をめざしています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開催された説明会には、校長の善本久子先生が登壇し、「グローバル化が進む現代において中等教育に求められているのは、生徒一人ひとりのアイデンティティとダイバーシティ(多様性)を尊重し、国際的な『競争』と『協働』を両立できるリーダーを育てることです」と語りました。そして、「人は競い合ってこそ伸びるものです。しかし、自分だけ勝てばよいという考えではいけません。国際的な『競争』と『協働』の両方ができる、人間性豊かなリーダーを育てる取り組みは、本校の教育活動にしっかりと根付いています」と強調しました。

 続いて、具体的な教育内容について紹介しました。同校では中高6年間を3段階に分けて、1・2年生(中1・2)を「基礎力養成期」、3・4年生(中3・高1)を「基礎力定着期」、5・6年生(高2・3)を「応用力養成・定着期」としています。1・2年の段階では、日本人としてのアイデンティティを確立できるよう、学校周辺の地域「上野・浅草」を調べる地域研究を行ったり、伝統文化を学んだりしています。併せて、ディベートやディスカッションにも取り組みながら発信力を高めています。

 一方、外国語教育にも力を入れ、国際色豊かな教育環境の充実を図っています。2019年度からは文部科学省のWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の共同実施校にも指定されました。英語教育については、オンライン英会話に取り組むほか、1~3年生は英文エッセイに挑戦し、5・6年生ではみずから設定したテーマについて探究した内容を日本語及び英語論文にまとめ、プレゼンテーションを行います。2年生からは第2外国語の学習も始まり、フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語のいずれかを学びます。また、3年生全員が参加するアメリカ西海岸研修が2018年度からスタートしました。この研修では、スタンフォード大学で最先端の学びに触れるほか、シリコンバレーの企業を訪問して、興味・関心の幅を広げ、将来のキャリアデザインへとつなげています。3~5年生の希望者を対象とする16日間のオーストラリア短期留学では、現地の高校で探究学習に取り組み、大学での研究活動にも参加します。

 基礎学力の養成については、「白鷗には『辞書は友だち、予習は命』ということばが脈々と受け継がれている」とのことで、「毎日の勉強にしっかり取り組むように指導して、自学自習の習慣を早期に形成している」そうです。また、補習や長期休暇中の講習、卒業生のチューターによる学習サポートも行われているほか、最難関国立大学を受験する生徒を応援する「チーム難関大」という取り組みも行うなど、生徒が希望する進路を実現するための態勢を整えています。

 なお、キャンパスは「東校舎」と「西校舎」の二つに分かれており、1・2年生は東校舎で過ごし、3年生から西校舎に移ります。「二つのキャンパスは徒歩で7~8分くらいの距離です。東校舎から西校舎に移ることで、生徒たちは精神的な区切りを迎えて人間的に大きく成長していきます。これは、中高一貫校の生徒に起こりがちな中だるみを防ぐという意味でも効果があると考えています」と善本先生は補足しました。

 最後に、2020年度の適性検査について、「問題文を正確に読み取り、的確な解答を書くことを心がけてください。自分の頭で考えて、自分のことばで伝える能力を養うことが必要です」とのアドバイスがあり、説明会は終了となりました。

イメージ写真西校舎と東校舎に分かれるキャンパス。和太鼓や長唄三味線など、日本の伝統文化を大切にする部活が多いのも特色です。百人一首部は全国大会優勝経験もあります

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