受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立武蔵高等学校附属中学校

2019年11月27日(水)

「向上進取」の精神で、国際社会で必要とされるリーダーの資質を培う

 前身である東京府立第十三高等女学校の開校から数えて79年の歴史を持つ都立武蔵高等学校が附属中学校を設けたのは2008年。教育目標に「豊かな知性と感性」「健康な心と体」「向上進取の精神」の三つを掲げて、国際社会に貢献できる知性豊かなリーダーの育成に努めています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開かれた説明会で統括校長の高橋豊先生は、「本校では、毎日の授業・学校行事・部活動・社会貢献の四つを柱として、国際社会で必要とされるリーダーとしての資質を培っています」と説明しました。中学では、6年間を見通した体系的な学習で、主要教科をバランス良く学ぶことを重視しています。英語と数学は習熟度別授業で、国語は少人数制授業で理解を深める一方、発展的な学習に取り組んでいることも特徴です。高橋先生は「学習面では授業を大切にして、基礎・基本を徹底しています。併せて、教科横断的な学びも実践して、難関国公立大学の入試に対応できるハイレベルな実力をつけていきます」と強調します。また、東京都の英語教育推進校にも指定されています。高2では、海外の講師と30分間、マンツーマンで行う「オンライン英会話」を導入しており、英語による発信力も高めています。

 続いて、同校独自の教育活動「地球学」の説明がありました。これは、中1・2で地球規模の環境問題や社会問題を詳しく学んだうえで、中3では卒業研究として、各自で設定したテーマに基づいて論文を作成し、発表するというものです。高橋先生は「こうした学びを通じて、生徒たちは思考力・判断力・表現力に磨きをかけています」と語りました。

 希望進路別のコースに分かれるのは高3からですが、キャリアデザインを柱とした進路指導は中1から行います。中学ではポートフォリオ(学習履歴ファイル)を活用して、将来の目標について考えます。加えて高校では、「大学出張授業」「チューター講習」「受験報告会」などで興味・関心の幅を広げる一方、外部模試での成績推移などのデータも蓄積して進路指導を行います。「主体的・対話的で深い学びを重視した指導体制を築くことで、生徒一人ひとりの希望進路実現を強力にサポートします」と高橋先生は説明します。こうした指導は高い進学実績に結び付き、2019年は東京大学8名、東京工業大学6名、一橋大学13名、京都大学3名、東京医科歯科大学1名(いずれも既卒生を含む)など、難関の国公立大学に多数の合格者を輩出しています。

 学校行事にも力を入れています。地球学の一環として、中1での尾瀬サマーキャンプでは自然に親しみ、中2では新潟県十日町の農家に泊まって田植えや農作業を経験する「結い」体験学習に取り組みます。中3の関西修学旅行は班別行動が中心で、自主性を養うとともに歴史や文化への理解を深めます。これらの校外学習での学びの成果は文化祭でも発表します。また、中高合同開催の音楽祭は、前半はクラス対抗の合唱コンクール、後半は音楽系の部活動の発表という2部構成になっています。体育祭は実行委員を中心に運営され、迫力あるさまざまな競技が繰り広げられるそうです。

 最後に、適性検査について高橋先生は「小学校での学びを大切にしてください。また、過去問に挑戦するときは、正解に至った経緯を文章で説明する練習をしておきましょう。新聞記事や博物館などのパンフレットを読み、要旨をまとめる練習も効果的です」とアドバイスしました。なお、募集定員については、2020年度まではこれまでと同じ(男子60名、女子60名)ですが、東京都教育委員会は、都立武蔵高等学校と都立富士高等学校について、2020年度入試を最後に、高校募集を停止することを計画しています。それに伴い、両校では現在の5年生が対象となる2021年度入試から、附属中学の定員拡大を検討しています。この点については「正式な発表は2020年秋以降の予定」とのことです。

イメージ写真土曜授業は原則として隔週で実施されます。部活動も盛んで、ほぼ全員が参加しています。都大会などでの実績を持つ部も多く、中高合同で活動する部も少なくありません

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