受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立両国高等学校附属中学校

2019年11月16日(土)

「自律自修」の精神を継承しながら先進的な教育プログラムを実践

 1901年に設立された東京府立第三中学校を前身とする東京都立両国高等学校は、2006年に附属中学校を開設し、併設型中高一貫校となりました。長年にわたり培われた歴史と文化を継承する一方で、時代の先を見据え、将来のグローバルリーダーに必要な先進的な教育プログラムを実践しています。

 説明会の冒頭で校長の鯨岡廣隆先生は、同校で長年受け継がれている「自律自修」の精神に触れ、「昼休みには生徒が自主的に午後の授業の準備をする姿が見られ、まじめで堅実な校風です」と述べました。同校では「言語能力の育成」「英語によるコミュニケーション」「理科・数学教育の充実」「志(こころざし)学~キャリア教育の推進」の四つを柱に、日々の教育活動を行っています。たとえば、言語能力については、朝読書や漢字テストを実施しているほか、論文作成やスピーチに取り組ませることで、すべての知的活動の基盤である読解力や記述力の向上を図っています。

 英語教育については、中1からオールイングリッシュの授業を行い、英語によるディベートやプレゼンテーションにも挑戦させて4技能をバランス良く伸ばしています。また、英検®、TOEFL、IELTSなどの検定試験への積極的な挑戦も促しています。そして、アメリカ語学研修(中3全員)では10日間のホームステイを通じて異文化と交流し、視野を広げるとともに、実践的な語学力に磨きをかけていきます。鯨岡先生は「生徒1人につき1家庭でホームステイを行うため、コミュニケーションが密になり、貴重な経験になっています」と話しました。

 科学・技術・工学・数学を重視するSTEM教育を取り入れているのも同校の特徴です。たとえば理科では、実験・観察を重視し、本物に触れる学びから自然科学への興味を喚起しています。また数学は、1クラスを2分割して少人数で授業を行い、基本的な計算力を徹底的に養成したうえで、論理的思考力を高めていきます。一方、キャリア教育については、総合的な学習の時間に「志(こころざし)学」として職場体験を実施したり、社会の最前線で活躍する著名人を招いた講演会を開いたりすることで、確かな職業観・勤労観を養っています。このような取り組みは、「自らの未来を切り拓く意欲と行動力をもち活躍できるリーダーの育成」という同校の教育目標の表れです。

 中高一貫カリキュラムの下、先取り学習を実施している同校では、理解が遅れ気味な生徒に対応した授業も行っています。学校生活の軸を学習に置きながらも、生徒たちは部活動や学校行事にも積極的に参加し、仲間と力を合わせて物事を成し遂げる達成感を分かち合っているそうです。鯨岡先生は「地域の学区の中学校に進学するのが当たり前という時代もありましたが、今は選択肢が広がっています。私立を選ぶにしても公立中高一貫校へ進むにしても、お子さんとじっくり話し合って決めることが大切です」と結びました。

 最後に、2月3日に実施される適性検査について説明がありました。適性検査Ⅰ・Ⅱは共同作成問題で、Ⅲは独自問題という構成です。出題傾向については、「答えが一つではない、いろいろな考え方でアプローチできる問題を用意します」とのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真JR・東京メトロ半蔵門線「錦糸町」駅から徒歩5分の通学に便利な場所に位置する同校。芥川龍之介をはじめ、多くの作家を輩出しています

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