受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

国本女子中学校

2019年12月13日(金)

グローバル時代の新たな女子教育「ダブルディプロマコース」が誕生

 世田谷区喜多見にある国本女子中学校・高等学校は、80年近い歴史を持つ伝統校です。1942年の創立以来受け継がれている情操教育を大切にする一方、グローバル時代を見据えた学校改革を推進しています。2020年4月には、同校の校舎内にKAIS(Kunimoto Alberta International School)が開校し、日本とカナダの両方の高校卒業資格が取得できる「ダブルディプロマ(DD)コース」がスタートします。

 この日の説明会に登壇した校長の島野英一先生は、「新しく開設されるDDコースでは、ニアネイティブレベルの英語力を身につけるとともに、課題発見・解決型授業によって思考力・表現力・判断力を鍛え、グローバル社会で活躍できる女性の育成をめざしています」とあいさつしました。続いて、「カナダ・アルバータ州の教育省も日本の学校との提携は初めてとあって、熱心かつ好意的に取り組んでくれています。アルバータ州は教育水準が高く、生徒が主体的に学べる教育プログラムを実践しています。従来の日本にはない、新たな教育を取り入れる国本学園の今後にご期待ください」と熱いメッセージを送りました。

 具体的な教育の内容については、Josha Sunga先生が英語で説明し、英語科の外野由子先生が同時通訳をしました。これによると、DDコースの生徒は、国本女子とKAISの両校に在籍して日本とカナダのカリキュラムを同時に学び、高校卒業時に日本とカナダの両方の高校卒業資格を取得するとのことです。KAISのプログラムについては、アルバータ州の教員資格を持つ先生がすべての授業を担当しますが、中学の学習で柱となるのは「ELA(English Language Arts)」という授業です。これは日本の国語に相当するもので、たとえばニュースやアニメなど幅広い分野を題材に、英語を駆使した表現活動を行い、教科の垣根を超えて学びを深めます。ここでは、先生はガイド役に徹しながら、生徒一人ひとりが自分で考えたり、教え合ったり、発表したりするアクティブ・ラーニング型・探究型の授業が中心に行われます。英語の授業は週12コマで、中1ではそのうち5コマがELAに充てられます。残り7コマは特にスピーキングとライティングに重点を置いた英語4技能を徹底的に鍛える授業をレベル別に行います。アルバータ州認定教員による授業は、中1で5コマ、中2で8コマ、中3で10コマと段階的に増えていき、中高6年間の一貫した学びでKAISの高校プログラムにつなげていくそうです。

 また、DDコースでは、中3の夏に4週間、高2の夏に6週間、現地のサマープログラムに参加する語学研修制度も用意されています。さらに希望すれば、カナダの提携校に1年間の留学も可能です。つまり、国本女子とKAISという二つの学校で学ぶことで、CEFR B2/英検®準1級以上の洗練された英語力に加え、異なる価値観を受け入れ尊重しあう国際理解力を身につけた上、日本とカナダの2つの高校の卒業資格を取得することにより、海外大学はもちろん、早慶上智・ICUレベルの国内難関大学にAO・推薦、あるいは帰国生入試を利用して進学できるというわけです。

 これと併せて、「リベラルアーツ(LA)コース」も開設されます。このコースは、その名前のとおり、ICT機器を活用しながら文系・理系の隔てなく教科横断型・探究型の総合的な学びを通じて、幅広い進路選択を可能とするコースです。

 一方、生徒がみずから考え、主体的に行動する取り組みの一つとして、部活動を重視する同校では、吹奏楽部やソフトテニス部などが活躍しています。この日の説明会でも、吹奏楽部によるミニクリスマスコンサートが行われ、すばらしい楽器演奏や明るく元気なコーラスで参加者を楽しませてくれました。

 2020年度一般入試は、DDコースが2月1日の午前と午後、2日午前、3日午前、5日午後の全5回、LAコースが1日の午前と午後、2日午前、3日午前の全4回、それぞれ行われます。詳しくは学校ホームページをご覧ください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真小田急小田原線「喜多見」駅から徒歩2分。日々の授業はもちろん学校生活全般においてタブレット端末を活用したICT教育にも力を注いでいます

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