魅力再発見
(「22年7月号」より転載/22年6月公開)
魅力再発見 日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
付属校連携教育による「生きた学び」
強い意志で夢に向かって突き進む
吉岡 佐織さん(日本大学生物資源科学部獣医学科5年生/日本大学藤沢高等学校2018年卒)
小中高大すべてがそろうキャンパスで、豊かな人間の育成をめざす、日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校。隣接する日本大学生物資源科学部の農場で行われる実習では、自然にかかわる喜びを実体験します。この経験を通して夢を見つけた、日本大学生物資源科学部獣医学科5年生の吉岡佐織さんに、同校での思い出を聞きました。
本格的な実習が、視野を広げるきっかけに
日本大学藤沢中学校は、日本大学生物資源科学部に隣接し、広大で緑豊かな大学キャンパスの一角に位置します。約11万5412㎡のキャンパスには、大学の図書館・博物館・グラウンドなどの各施設があり、付属校の生徒も利用できます。現在、日本大学の生物資源科学部獣医学科5年生の吉岡佐織さんも、そんな充実した環境のなかで学びを深めてきた一人です。
吉岡さんが同校への入学を希望したのは、「理系の共学校」「自宅から無理なく通える」という、学校選びの条件を満たしていたことに加え、「自分に合っている」と思えたことが理由だと言います。「学園祭での在校生の様子を見て、学校の雰囲気や環境に魅力を感じました。また、中学校で行う農場実習にも心をひかれました」と振り返ります。
同校では、独自のカリキュラムとして、中1から食品作りのシステムや安全性などを学びます。これは、大学の農場で、食に携わる分野を専門に教える大学スタッフや大学生から指導を受ける本格的なもの。これらの農場実習は、自身のキャリアを考えるうえで大きな影響を与えました。「中2の冬休みに行われた食品加工実習では、子ブタたちと触れ合い、とても良い体験となりました。獣医になりたいという夢の後押しをしてくれただけでなく、『畜産系の仕事もいいな』という視点を持つきっかけにもなりました」と話します。
精神的な支えとなった中高の恩師
勉強も部活動も、全力で取り組む日々を過ごしていた吉岡さん。志望大学を日本大学生物資源科学部獣医学科に決めたのは、高3の夏のことでした。「動物や生き物のことを学べる大学に行きたいと思い、国立大学をめざす文理特別進学クラスの同級生と一緒に、東京大学をはじめとする大学へ見学に行きました。それでも、志望校がなかなか決まらず、一般受験するか内部進学するか迷っていました」と当時の様子を語ります。
そして最終的に選んだのは、日本大学付属校生推薦制度を利用した内部進学でした。これは、在学中の学業成績、日本大学付属高等学校基礎学力到達度テストの成績および面接、小論文などの総合判定により、日本大学の各学部から入学が許可されるというものです。
現在、吉岡さんは、中高6年間を過ごしたキャンパスに隣接する大学で、さらに学びを深めています。獣医学科は、学力だけでなく気力・体力も必要で、留年する学生も少なくないハードな学科ですが、藤沢中高での学びが心の支えとなっているそうです。「お世話になった中高の先生方とは、卒業後も連絡を取っています。『ここで留年したら先生方に顔向けできないぞ』と思いながらがんばっています」
藤沢中高は、勉強面だけでなく、精神面でもサポートし続けてくれる場所だということが、吉岡さんの話を通じて伝わってきました。
中学では吹奏楽部、高校ではバレーボール部に所属。文武両道の日々を過ごしました
研究対象の蚊を捕まえるための仕掛けを設置中(左が吉岡さん)
《学校のプロフィール》
日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
●所在地 〒252-0885 神奈川県藤沢市亀井野1866
●交 通 小田急江ノ島線「六会日大前」駅より徒歩8分
●TEL 0466-81-0123
●H P www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp
Information
学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
https://www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp/exam/
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