受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2018年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校 麻布中学校

麻布合格をめざして、あきらめなかった算数

M.Aさん お子さんの名前 Tくん

 2月1日早朝、受験会場へ向かう息子を涙ながらに見送りました。
 激励に来てくださった先生方への感謝の思いと、無事にここまでたどり着けた安堵感が入り交じった涙でした。
 息子がサピックスにお世話になったのは4年生の夏期講習から。それまで漠然と、息子には受験させたいなと考えておりましたが、ボランティア活動で知り合った3学年先輩の息子さんが「麻布中学に合格した」という話を耳にしたのがきっかけでした。5月には麻布中の文化祭があり、実際に足を運んでみたところ、親子ともども麻布学園に魅せられ、麻布熱望組としてサピックスに通うことになりました。
 入室当初から息子の得意科目は国語でした。幼いころから本に親しみ、小学校低学年では年間2000冊、3年生以降は年間1万5000ページ以上を目標に読み進めてきました。ジャンルを問わず、興味のある本は何でも片端から読みました。読書のおかげで息子の国語力がついたといっても過言ではありません。
 一方、算数は苦戦しました。それまで通信教育や小学校の算数では苦手意識はありませんでしたが、サピックスの高度で複雑な問題にはついていくのもままなりません。
 「基礎力トレーニング」から早速つまずきます。授業の算数も理解できているのかどうかわからない状態。焦りました。でもテキストをよくよく見てみると、文章問題も結構あり、計算問題の羅列だけではありませんでした。
 そこで息子に「算数は計算をともなった国語だよ。問題をよく読んで考えてごらん」とアドバイス。国語好きの息子にはそのほうがわかりやすいと思ったのです。息子なりにがんばり、特殊算などの文章問題が増え出してからは徐々に力をつけていきました。
 6年生になると、授業時間はもちろん講習も増え、学校行事も重なり、かなり忙しい日々を送るようになりました。それでも勉強できるときに集中して勉強したのが良かったのか、夏休み前のサピックスオープンで初めて麻布合格圏内の成績を取りました。また、その直後の組分けテストでも比較的よくでき、上位クラスに。「夏期講習は上位クラスで受けられる。算数がんばる!」と息子は息巻いていました。実際に夏休みの家庭学習は、ほとんどを算数にあてていました。しかしながら、思うように算数の理解が深まりません。知識量もそれなりに増え、問題に取り組む姿勢も悪くないのですが、頭のなかで何をどう使えば問題が解けるのかを整理整頓できていない状態と思われました。それを解消すべく、9月からはプリバートにもお世話になりました。
 夏休みが終わるころ、小学校でのトラブルから、食事が喉を通らなくなります。小児心理に詳しい小児科医に診察していただき、「心因性の食道狭窄を起こして食べ物が飲み込みづらくなっています。服薬と休養で様子を見てください」との診断を受け、小学校をお休みすることになります。どうせ休むなら、過去問をとことんやろう!ということで、息子は過去問に打ち込み始めました。9月の学校別サピックスオープンではさんざんな成績を取ってしまいましたが、それが息子の奮起するきっかけにもなったようです。過去問のスケジュールは主人が立てました。それに日々の「基礎力トレーニング」「漢字の要」、理科・社会の「コアプラス」のルーティンを加えて、体に負担がかかりすぎない程度に勉強を続けました。9月から始まった合格力判定サピックスオープンも、回を重ねるたびに成績が伸び、12月の第4回では初めてどの志望校も合格ラインに乗りました。
 冬期講習・正月特訓を経て、1月校の受験で合格を頂いたのを機に、さらに麻布中合格を確実にすべく、算数の過去問をもう一度やり直しました。国語・理科・社会の記述力はお墨つきを頂いていたので、最後の最後は算数力に磨きをかけたのです。算数への執念が実ったのでしょうか。2月3日午後、麻布中学の合格発表で息子の笑顔が咲き誇りました。悔いなくこの日を、この瞬間を迎えられたのです。これまでの努力の日々が報われた瞬間でした。おめでとう! 息子。ありがとう! 息子。がんばった君を誇りに思います。
 受験を通して、われわれ親もたくさんのことを経験し、学びました。日々の息子の勉強を支えてくださり、われわれの不安も解消してくださった先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。これまでお世話になり、本当にありがとうございました。
 余談ですが、元日に麻布詣でに行きました。息子のモチベーションアップと合格祈願のためです。その後の怒涛の算数づけにも耐えうる訪問でした。

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