受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2018年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校 麻布中学校

息子の後ろ姿

E.Tさん お子さんの名前 Yくん

 息子の第一志望校である、麻布中の合格発表を見に行く途中の、息子のあの後ろ姿を私たち夫婦は一生忘れることはないでしょう。
 息子は、4年生の2月にサピックスに入室しました。それまでは、個別指導塾に通っており、すでにサピックスに通われている方から通塾の大変さは聞いておりましたので、息子が集団の中でついていけるのか大変心配しました。しかし、そんな心配はまったくしなくてよいということがすぐにわかりました。確かに、授業の内容も難しいと言っていましたし、やるべき復習やテストもたくさんあり、疲れた様子を見せたこともあります。しかし、息子はサピックスの先生方が大好きで、いつも帰り道では「○○先生、今日はこんな話をしてくれたよ」と楽しそうに話してくれました。また、お友だちにも恵まれ、安心してサピックスにお任せしておりました。
 しかし、入室したときから苦手であった社会と理科が、努力をしてもどうしても点数に結びつかず、息子も私も焦り始めました。私はその焦りから息子を叱ることが増え、次第に親子関係が最悪の状態になりました。そんなとき、クリスマスのアドベントカレンダーをヒントに1か月のカレンダーを作り、1日ごとに中身が見えないよう、袋にお菓子を詰めて部屋に飾りました。息子は、最初はバカにしていましたが、毎日袋を開けることが楽しみになったようで、私たち親子の会話も明るくなっていきました。不思議なもので、こんな些細なことをきっかけに家庭内は明るくなり、以前にも増して、息子の第一志望校への気持ちが強く感じられるようになりました。
 いよいよ1月校の受験が始まろうとしていた時期、息子は風邪をひいてしまい、まったく鼻水が止まらない状態になってしまいました。そのようななか、大量のポケットティッシュを持って函館ラ・サール中を受けました。問題を解いている時間より鼻をかんでいる時間のほうが多いように見えていたので、私自身、合格を少々あきらめておりました。しかし、見事合格を頂くことができ、2月の本番に向けて良いスタートを切れたと思います。息子はかなり自信をつけることができました。
 そして、2月3日、麻布中の合格発表の日を迎えました。息子が1年生のときに初めて麻布中の文化祭に行き、そのときから「ぼくは麻布中学に入りたい」と希望しました。そして、親の私たちや祖父母が何と言おうとも、息子は志望校を変えることなく強い意志を持ってがんばってきました。その結果がもう少しでわかるというとき、息子は「ぼく、一人で先に見に行ってくる」と言い、走って学校へ向かいました。私はその息子の後ろ姿を見て、たくましく成長したと誇らしく感じました。そして、校門の前に立っていた息子が「合格したよ」と微笑んで待っていてくれました。
 中学受験という貴重な経験ができたことは私たち家族にとって宝物となりました。サピックスの先生方、本当にありがとうございました。

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