受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2018年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校 麻布中学校

息子を成長させた中学受験

M.Yさん お子さんの名前 Tくん

 息子は3年生の9月にサピックスに入室しました。受験が終了するまでの3年半は、とても長い年月のように感じられました。
 志望校は、文化祭に何度も足を運んでいた筑波大附駒場中を第一志望に考えていましたが、私立の志望校はなかなか決まりませんでした。
 入試を終えた6年生が校舎に激励に来るようになり、ゴールデンウィークのGS特訓のクラスを決めるころ、「中学校は私服通学がいいから、麻布がいいかもしれない」と息子は言い始めました。
 自由な男子校。個性的な卒業生。入試にドラえもんが登場する、あの麻布中…。
 5年生までに、息子が受験しそうなほとんどすべての学校の説明会や文化祭に行っていましたが、麻布中だけはハードルが高く、足を運んだことがありませんでした。
 「とにかく一度、学校を見に行ってみよう」ということになり、4月のとある土曜日の昼ごろ、学校周辺の様子を見に行きました。
 ジーンズにパーカー、リュック+スニーカーのカジュアルな格好で下校する麻布生たち。息子はその雰囲気に親しみを覚えたようでした。
 さらに、激励に来た卒業生に言われた、「ぜひ麻布の文化祭に来てください」とのことばに従い、5月2日には文化祭を見学に行きました。そこで息子の目は輝きを帯び、「2月1日は麻布中を受験する」と。6年生になって、ようやく決めた志望校でした。
 しかしながら、思考力・記述力を必要とするいわゆる「Bタイプ」の問題は得意ではなく、さらに記述力が極端に不足していた息子には、後に険しい道が待ち受けていました。
 SS特訓が始まり、麻布コースで本格的な志望校対策が始まりましたが、9月の学校別サピックスオープンでは、苦手だった国語のみならず、得意な社会・理科でも得点ができません。
 11月の学校別サピックスオープンのあとがいちばん大変で、本人も自信をなくし、とてもつらそうに見えました。そして、志望校を変更すべきかどうかと迷いました。
 しかし、どうしても麻布か筑駒に行きたいという気持ちは消えることはなかったので、あきらめず、前向きにチャレンジしていこうと決意を新たにしました。
 そんな厳しい状況のなか、サピックスの先生方は息子の提出した過去問の答案をていねいに添削してくださり、本当にありがたいと思いました。10年分の過去問を解いていくうちに、少しずつ記述問題の解答で「×」が減り、「△」や「〇」がもらえるようになっていきました。
 そして、過去問やSS特訓で麻布の入試問題をたくさん解いていくうちに、家のなかでも、質問に対する明確な解答、論理的な説明、主語・述語の一貫した文章で会話をするようになっていき、息子の成長を感じることができました。
 1月に入ると、私はもう親にできることは神頼みだけだと悟り、あちこちの寺社仏閣にお参りに行きました。
 1月受験校3校は、1勝2敗。そのうちの1勝は、夫が付き添った学校でした。「お父さんと行くと受かる」というジンクスを信じ、2月校はすべて夫に付き添いを頼みました。
 そして2月3日、どんな結果にも動揺せぬよう、あらゆる事態をシミュレーションしながら自宅で待っていると、麻布の発表を見に行った息子から電話が入り、「受かったよ」という弾む声を聞くことができました。
 息子自身が志望し、どうしても行きたいという気持ちでがんばってつかんだ合格でした。
 サピックスの先生方には、たいへんご心配をおかけしましたが、温かく見守ってくださり、ありがとうございました。
 最後に、2年間、塾に行く息子を駅まで送ってくださったご近所の方に、息子の口から合格の報告と感謝のことばをお伝えすることができ、また、わがことのように喜んでいただけたのが、何よりもよかったと思います。
 第一志望校は残念でしたが、息子は麻布中を受験したことで、精神的にひと回り成長することができたと思います。

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