受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2018年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校 栄光学園中学校

負けない心、失敗を成長に

K.Mさん お子さんの名前 Kくん

 受験のため、というよりは習い事感覚で入室した4年生の秋。先生が好き、授業もおもしろい、と楽しんで通っていましたが、算数と理科に苦戦し、家庭学習が終わらずプリントをくしゃくしゃに丸め、破ったこともありました。
 受験する覚悟を決めた新6年生。志望校も明確になり、気合を入れて組分けテストに臨みました。しかし、今回も算数が振るいません。それまでもマンスリーテストではそこそこ取れていたのに、範囲のない実力テストになると崩れていたため、今までのやり方ではいけないと、それまで一度も足を運ぶことのなかった質問教室に通うようになりました。
 また、ていねいに考えすぎて計算を複雑にしない、テストの大問をすべて見て、時間配分とスピードを意識、という先生のアドバイスを実践するようにしました。ゲームはみずから土日だけに制限し、録画したお笑い番組と、SS特訓が始まるまで続けていたサッカーで気分転換しました。
 苦手分野克服のチャンスとなる夏休み。算数は授業の復習で精一杯でしたが、理科は強化ノートが10冊になるほど力を注ぎました。がんばりすぎた反動からか、文字を見ると頭がフラフラして、夏期集中志望校錬成特訓の最後の2日間は休むことになってしまいました。
 その後のテストでも強化していたはずの理科で成果が出ず、先生に相談しました。「土台はできているので不安視していない」とのことで、以降の過去問と演習でミスしたところをピンポイントで潰していきました。つまずいたら視点を広げてみたり、次に同じミスをしないための対策を、悔しい思いとともに書き出したりしました。
 秋以降は、典型問題の処理能力を上げるため、「基礎力トレーニング」に制限時間を設け、基本問題でのミスは原因と対策を赤で書いて翌日もう一度解きました。1月に入ってからは「有名中学入試問題集」から一行題をピックアップして毎日解きました。また、過去問と志望校対策プリントをコピーして分野ごとにファイルし、特徴や解答までのアプローチを確認しやすくしました。国語は武器になると言われるほど安定していましたが、記述問題の直しをして、先生に再度見ていただくことを毎回続け、記述方法を論理的に教わったことで、さらに力がついたようです。常に後回しになっていた社会は、地理・歴史の融合問題や栄光学園の校訓である"Men for Others"の視点を意識して「歴史資料」を読んだり、おろそかになっていた地図作業を、冬期講習・正月特訓のプリントからピックアップして取り組んだりしました。
 また、見通しを持たせるため、月間/週間/一日の時間管理がひと目でわかるスケジュール帳を使いました。内容は息子に任せ、寝る前に自分でやるべきことを決め、親は優先順位の確認をしました。入試直前の2週間は細かいスケジュールを組まず、不安要素を残さないことを大事にし、その時点でやっておきたいことをざっくりと書く程度にしました。司令塔は息子であり、親はテキストの整理と漢字のミスチェックなど、裏方に徹しました。
 勉強に集中していると就寝時間がどうしても遅くなるので、1月からは寝る時間を厳守させ、朝は6時半のラジオ体操を目覚ましがわりにしました。早寝早起き同様、体調管理も親の役割ですが、息子は学校行事も手を抜かず全力でがんばるタイプで、「経験になるから」といろいろな役割を引き受けるので、無理をし過ぎてしまいました。秋には市体育大会の朝練も始まり、とうとうフラフラになり発熱し学校を早退、塾も欠席。年が明け、1月にはインフルエンザにかかり1月の受験校はキャンセル。回復後も挽回しようとがんばりすぎて再びダウン。また頭がフラフラすると寝込んでしまいました。いつも冷静な息子でしたが、このときはベッドから大きなうめき声が聞こえました。
 第一志望校とタイプが違う第三志望校対策も、思いどおりに進みませんでした。でも、そこでしっかり体を休めたあとは焦る様子もなく、「理科資料、カモン♪」と指をパチンとしてラップ調で知識を確認したり、「今日はスティーブ・ジョブズ風」と歩きながらプレゼンテーションしてみたりと、明るくリラックスして2月1日を迎えました。
 とはいえ、2月3日までの日程は綱渡りで、合格可能性は安定しておらず、3校とも外す可能性があり得たため、3日の午後にもう1校受験することも考えました。けれども3日午後は第一志望の合格発表と重なるため、保護者個別面談で「生涯の宝物になるかもしれない合格発表を見なくてよいのですか?」と先生に問われ、合格発表を見に行く選択をしました。
 第一志望の学校に向かう途中、第三志望の学校が繰り上げ候補、という結果をインターネットでの発表で知り、これから見る掲示板にも番号がなかったら、と重い足取りで坂を上ったのですが、先生のアドバイスどおり、自分の受験番号を自分で見つけることができた瞬間は、息子の一生の宝物になりました。
 このようにして先生方から折々にご助言を頂いたおかげで、一喜一憂せず、目標を変えず、あきらめず前を向くことができました。合格に導いてくださった先生方の、厳しく温かく親身なご指導に、心より感謝いたします。

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