受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2018年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校 早稲田中学校

「よくがんばりました」

A.Kさん お子さんの名前 Yくん

 「いつまでYouTube観てるの!」
 「やることやったの?」
 「大丈夫なの?」
 こんなことばを、ずっと言い続けた受験期でした。
 息子は、読書が好きで、ゲームが好きで、運動は苦手なのんびりやさんです。独りでいることを好む子だったので、似た価値観を持つ環境のなかで、自分のペースで学べる環境を与えたいと思い、中学受験をすることを決めました。
 入室したばかりのころは、同じように勉強が好きなお子さんたちのなかで、楽しく過ごしておりましたが、5年生の夏ごろに、塾内や小学校内のお友だちとの関係がギクシャクし出し、勉強する意味を見失い、それまでいちばん得意としていた国語の成績がガタンと落ち、理科も、「もうこれ以上下がったら、後がない」と言うほどに落ち込みました。
 いやなことを忘れたいがために、より動画にはまり、鉛筆をぱたんと置いてしまった時期がありました。こんなときは、親は無力です。絶対の信頼を置いていた塾の先生に、すぐに相談をし、少しでも前向きな気持ちになれるよう、声をかけてくださいとお願いしました。このとき、学習相談アンケートを読んだ先生が、すぐに対応してくださったおかげで、息子は、どうにか持ち直すことができました。
 それから、算数は授業で間違った問題を解き直し、復習をこなし、社会は「コアプラス」と課題をこなし、理科は、完全なる知識不足だったので、「コアプラス」を繰り返し、復習をこなし、国語は、授業で解いた問題の解き直しをこつこつとこなしていくことで、波のあった成績が、落ち着いていきました。
 6年生になり、志望校決定の最後の保護者個別面談で、「志望動機が、なんとなく響きがいいからなんてことでいいのでしょうか? こんなゆるい動機じゃ最後まで持たないのでは?」と心配で相談したところ、高らかに「みんなそんなものですよ」と言われたときは、ほっとしました。「模試の結果も落ち着いているので、第一志望校はこのままでいきましょう! いつもにこにこして、授業では楽しそうですよ。これでいいんですよ」とおっしゃっていただいたときは、たくさんいる生徒のなかで、息子をちゃんと見ていてくださっていたことに感謝いたしました。
 「どちらかは合格できるでしょう」と言われていた1月校2校は、両校から合格を頂き、弾みもついた息子に、第一志望校受験前日、先生から激励のお電話を頂きました。根拠のない自信を持っている息子の声を聞いた先生は、「大丈夫ですよ、気が抜けているのではなく、いい意味で自信を持った声でしたから」とおっしゃってくださいました。2月1日は、ひと言「大丈夫」と言って、息子は校舎に入っていきました。
 合格発表当日、早稲田カラ―の紙が外され、歓声があがるなか、下のほうにあった息子の受験番号を見つけたときは、不覚にも泣いてしまいました。
 終わってしまえば、長いようで短かった中学受験生活。十年そこそこしか生きていない小学生に、体力的にも精神的にも大きな負担だったと思います。だからこそ、「よくがんばったね」のひと言に尽きます。
 膨大なテキストから得た知識だけでなく、「歯を食いしばって努力したからこそ合格を得られたこと」を感じ、自信を持てたこと、「たくさんの人に支えてもらったこと」に感謝することが、中学受験という経験を通して得られたものだと思います。この3年間、先生方には、本当にお世話になりました。これから進む世界で息子は、たくさん笑ってくれると思います。

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