不甲斐ないぼくからのアドバイスです。

①苦手科目をつくらない。

②「基礎力トレーニング」をさぼらない。

③「コアプラス」をしっかりする。

④休憩は時間を決める。

⑤よく寝る。

　このうち一つ以外は、ぼくができなかったことです。それが何かはご想像にお任せします。
　何はともあれ、たっぷり寝たぼくが合格できた理由は、サピックスのすばらしき授業にスーパー・ハイパー・ミラクル集中したことです。このひと言に尽きます（時々、息をするのも忘れていました）。
　先生方の話していた内容は雑談に思えても、たいへんためになりました。家でやるのではなく、塾ですべてを吸収するように心がけてください（家でもやっていいんだよと母が言っている気がしますが、聞こえません。これが集中力の賜物です）。
　そして最後に、ぼくの大失敗を書きます。
　第一志望校の入試を自信満々に終えたぼくは、回転寿司をたらふく食べたあと、父が止めるのも振り切り、午後入試の前に済んだばかりの第一志望校の採点を始めたのです！ 結果は…自信を打ち砕かれました。
　ベンチから空を仰ぎ見た、あの瞬間を忘れません。息ではなく心臓が止まっていました。
　しかし、サピックスの先生のおっしゃっていた平常心ということばを思い出して、なんとか午後入試を乗り切ることができました。
　無事、本郷中学校に合格できたときの喜びは一生忘れません。
　サピックスの先生方、お父さん、お母さん、ネコのシフォン、弟、一緒にがんばってきた友だち、いろいろな方々、そして勉強が楽しいと思えた環境に感謝しています。