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受験体験記
H.Hくん
ぼくの最初の志望校は、慶應普通部でした。労作展に行き、雰囲気も良いと感じたからです。SS特訓の途中までは、第一志望校を慶應普通部として授業を受け、過去問を何年分も解き始めていました。
しかし、量とスピードをこなす問題に取り組んだり、いくつかの模試を受けたりするうちに、「スピードを競うような形のテストは、自分に合わないのではないか」と思い、家族や先生との面談で伝えたところ、10月後半に志望校を変更することになりました。そこで、急きょ早稲田中を第一志望校としてめざすことにしました。過去問は全然やっていなかったし、慶應は理科などが独特で、ほかとは違うと感じていたので、それまで早稲田対策をやってきた人たちとの差を埋める必要がありました。残りの3か月あまりの限られた時間は、親や先生の力を借りて、勉強に励みました。
2月1日、入試当日は、今までの最高の実力を出して臨もうと考えていました。でも、手応えはあったものの、苦手な分野も出ていたので、「もしかしたら合格、もしかしたら…」という不安がありました。
2月2日の受験を終えてから、母親と早稲田中に向かいました。掲示板の前で自分の番号がなく、「あー」という小さな心の声とともにショックを受け、残念ながら落ちてしまったことに心の整理ができなくなってしまいました。合格した人の喜ぶ声を憎らしく思ってしまうくらいでした。
早稲田中は2回受験することにしていました。1月の早稲田佐賀中学校は特待生で合格していました。2月2日の受験校も、夜インターネットで確認したら合格できていました。もう残るは、早稲田中だけです。ショックもあったし、3日の早稲田中の2回目の受験は偏差値も上がって格段に合格するのが厳しくなると思っていましたが、「もう最後、ここまできたらやるしかない」と思いました。そう、3年間勉強してきて、残り1日、あと1回の受験。やるっきゃない!
朝、早稲田中に向かう高田馬場駅で、「よし、今日が本当に最後」と思い、門のところで激励してくれたサピックスの先生に見送られながら、校舎に入りました。
そのとき、「ていねいにね! 大丈夫よ!」という母親の声が背後から聞こえました。
本番ではあまり苦手な分野が出されることもなく、無事に受験が終わりました。そのときは合格したかどうかより、「受験が終わったー!」という喜びと達成感のほうが強くて、帰宅後は家で早速くつろいでいました。
そして、合格発表のとき。母親の仕事の関係で、午前11時ごろ一緒に見に行ったのですが、もうあまり人もいなくてドキドキしました。
受験番号は、「みろよ!合格」と語呂合わせできるようなもの。最初にぼくが掲示板を見て、喜ぶなり泣くなりしたあとに親に抱きつくのがふつうだと思いますが、ぼくがなかなか正面を見られずにいたため、母親が先に見てしまいました。
母親のリアクションで、「あー、合格したんだな」とわかり、感動が薄れてしまいました。しかし、自分の目で掲示板の受験番号を見て、「無事合格したんだ」という気持ちがあとから湧き上がってきて、うれしくなりました。
ぼくは、受験を通していろいろな人に迷惑や心配をかけてしまったし、ぼくのために時間を使ってくれた人を思うと、受験に巻き込んでしまって、あらためて申し訳なかったと思うようになりました。これからは、周りの人に心配をかけたことを謝るのではなく、感謝の気持ちを態度やことばで伝えていきたいと思います。早稲田中でどんな友だちに会えるのか楽しみです。
2020年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡 |
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