受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

合格までの3年間を振り返って

N.Tさん お子さんの名前 Sくん

 2月3日午後3時、麻布中のホームページを開くと、そこには合格者の受験番号の一覧が。そのなかに息子の番号を見つけて思わず、「あった! 合格したね!!」と、興奮しながら涙ぐんでしまいました。
 4年生のころ、麻布中の文化祭を見て、個々人が思い思いの形で発表する自由さ、明るくはつらつとしたなかにも聡明な雰囲気に、大いに刺激を受けた息子は「この学校に行きたい!」と志望校に定めたのでした。
 その時点の息子の偏差値と麻布中の偏差値とでは、10ほど離れていました。先生にお話をしたところ、「麻布、良いじゃないですか。彼は向いていますよ」との答え。何げなくおっしゃったのかもしれませんが、私は大きな力を得た気がして、私自身も偏差値の差を埋めることを意識しました。算数では毎回の授業で間違えた問題をコピーしてノートに貼って、間違えなくなるまで2回3回と解く「間違いノート」を作り、社会では歴史の難しい漢字を克服するため、先生に勧められたとおりに「大きなマス目に大きく万年筆で漢字を書く」こともやってみました。5年生の終わりからの新型コロナウイルス感染症による休校も、結果、長時間学習する習慣につながり、6月のマンスリー確認テストでは最上位ブロック入り。ただ、夏期講習中の本人のがんばりとは裏腹に、夏休み終わりのマンスリー実力テストでは、入室当初にいた下のブロックへ。息子も、ものすごく落ち込んだ様子でしたが、先生が「大丈夫! 挽回できる」と励ましてくださったので、こつこつと日々の家庭学習を進めていきました。
 ブロック落ちと同時にSS特訓と過去問も始まりました。特に麻布の過去問は、9月の時点では難しすぎて歯が立たず、各年の合格者平均を超えたことは、実は10年分やっても最後までありませんでした。それでも「雨だれ石を穿つ」ではありませんが、過去問のやり直し方、弱点の埋め方などを各教科の先生に逐一相談し、指示どおりに学習を進めると、最後のマンスリー実力テストでは過去最高の偏差値に。SS特訓の席次もどんどん良くなり、冬期講習や正月特訓では、あまり得意ではなかった算数でも、麻布クラスで2位や3位を取るまでになりました。これは大いに息子の自信になったようです(実際、このときに「算数2位」と先生が裏に書いてくれていたサピックスシールを、息子はお守りのように筆箱に入れて入試会場に持っていきました)。
 1月は、新型コロナウイルス感染症の感染を避けるため、試験前2週間は家庭で学習し、過去問や麻布のプリントの見直しなど、先生が指定してくださったことを行いました。社会の先生は、最終授業まで麻布の肝である記述の添削をし続けてくださいました。1月のラ・サール中は、必ずしも過去問との相性が良かったわけではなかったのですが、無事合格をして、親子ともども、力がついてきたことを実感でき、自信になりました。
 2月1日、緊張した笑顔で麻布の校舎に吸い込まれていった息子は、出てきたときには表情が柔らかくなっていて、うれしそうに試験問題のことを話してくれました。「入試は、その学校での最初の授業」ということばも聞いたことがありますが、まさに良い授業を受けたのだなと思いました。
 サピックスなしでは、麻布に合格できたとは到底考えられません。4・5・6年生と各学年で、それぞれ根気強くご指導いただき、たくさん励ましてくださった先生方に、心から感謝申し上げます。

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