受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

最下位から麻布合格までの奮闘記

S.Oさん お子さんの名前 Jくん

 「502位だって」
 「それで、何人テストを受けてたの?」
 「全部で502人だよ」
 このように夫と会話したことを今でも覚えています。
 1年生での、最初の確認テストの偏差値は21で、全校舎で最下位。2月生まれで人並みに塾に行かせても追いつかないだろうと、新1年生の2月からサピックスに入室させました。体力もなく、塾でしばしば眠ってしまっても、とにかく塾に慣れればよいと腹をくくりました。「何か一つでも毎日やらせよう」と、算数の「基礎力トレーニング」だけは、毎朝するようにと試みましたが、寝起きの悪い息子とバトルが続き、成績は低空飛行。心配でしたが、焦らないよう心がけました。
 4年生になり、同級生も入室。早々と上位クラスに入る子もいて落胆。ただ、好きなことに関しては執着する気質で、やりたいことは何でもさせました。公園に連れていくと、息子は誰も入らない池に腰までつかって生き物を探し続けます。それをほほえましく眺める日々。肝心の成績は偏差値30台から40台で、先生から心配のお電話を頂くこともしばしば。マンスリーテストでは大きくクラスを落として、組分けテストでは不思議と挽回するという繰り返し。受験でいちばん大切な算数がとにかく苦手で、偏差値は50に届かず。
 結局6年間、一度も上位クラスには入れませんでした。変化を感じたのは、学校巡りでした。麻布中の文化祭で生物部の展示を見て、目の色が変わりました。「麻布に入りたい」と。そのとき、蜘蛛の糸のように細くも一筋の光が見えた気がしました。6年生になると新型コロナウイルス感染症の流行のため、スタート早々に学校や塾にも行けなくなり、心配でした。しかし、時間的な余裕ができたことはプラスに働き、息子の偏差値もようやく50に届き始めました。
 「男子は最後のスパートがあります」という室長先生のことばを信じて迎えたSS特訓。到底届かない成績ながらも、希望どおり麻布コースに。モチベーションと成績も上がり始め、合格力判定サピックスオープンでは、4回の平均偏差値も52に! 麻布の学校別サピックスオープンの合格可能性は40%と50%で、わずかな可能性が見えてきました。生物部での活動に思いをはせ、がんばる日もあれば、塾の前に突然逃亡し、先生方にご心配をかけたこともありました。
 そして受験1か月前。あきらめない息子が1人でこつこつ勉強に取り組む姿に、偏差値では測れない成長を感じ、「もしかしたら?」と希望が湧きました。先生からも「記念受験ではありませんよ!」と励まされ、受験に突入。幸先よく1月校に合格! いよいよ本命校の麻布中に向かう息子を送り出し、その足で湯島天神に行き、震える思いで合格祈願しました。
 そして緊張感MAXのなか、麻布の合格発表。現地に夫と発表を見に行った息子から電話で「合格したよ!」という声を聞き、涙が止まりませんでした。今でもどうして合格できたのか不思議ですが、最後まで麻布の生物部に入りたいという夢をあきらめなかった息子の思いと、何よりサピックスのご指導の賜物だと思います。だめだめだった息子を6年間応援してくださったサピックスの先生方皆さまに、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

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