受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

親の役割を全うすること

M.Kさん お子さんの名前 Sくん

 2021年2月3日は、わが家にとって生涯忘れられない一日となった。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、麻布中の合格発表もオンラインで行われることになり、入学手続きのために来校する合格者だけが校内での合格者掲示を見ることが許される形になった。そのため、広尾駅から麻布中へ向かう道のりで見かけた親子は、みんな晴れ晴れとした表情で、息子も道中ずっと笑顔を浮かべていた。親としてはその様子が誇らしく、今までの苦労が吹っ飛ぶくらいの達成感で満ちていた。
 サピックスには4年生からお世話になった。私も妻も中学受験の経験がなかったため、ずっと試行錯誤の3年間だった。だめだとわかっていても毎回のテストの結果に一喜一憂したり、成績が伸び悩んだ時期には家庭教師や個別指導塾を併用するべきかと悩んだりした。6年生の前半までは私が勉強を教えることもあったが、効率が悪かったので、授業後の質問教室を最大限に活用することにした。先生方はいつも親身に相談に乗ってくださり、息子の性格や弱点もよく把握されていたので、常に的確なアドバイスを頂けた。いつしか私は、親としてできる役割を全うすべきなのだというシンプルな考えに行き着くようになった。今にして思えば、この切り替えを上手にできたことが勝因の一つだったかもしれない。
 たとえば、精神面では本人が受験に対して過度なプレッシャーを感じないように、日ごろから他愛のない冗談を言い合い、どこの学校に進学することになってもすばらしい中学生活が待っていると、常々言い続けた。
 生活面では、10月以降は学習時間捻出のために、帰宅途中の車中で夜食を済ませるようにした。直前期は遅くても10時30分には寝かせ、朝は6時に起こして規則正しい生活をさせるよう心がけた。集中力を高めるために、机の横でアロマオイルを焚いたりもした(妻いわく、特にローズマリーがお薦めとのこと〈笑〉)。また、緊張や興奮で寝つきが悪いときは、ラベンダーを枕元に垂らし、頭のマッサージをしたりもした。食事面では、疲れを取るために豚肉を食べる機会を増やし、生ものは控えるようにした。
 学習面では、復習が効率的に行えるようにテキストやプリントの整理は頻繁に行った。B4サイズのファイルボックスは重宝した。「基礎力トレーニング」「漢字の要」「コアプラス」などの基礎的学習は、受験当日まで一日も欠かさずに継続させた。過去問はサピックスの先生方のアドバイスに従い、必要最小限の年度分しかやらなかった。
 そして何より、いちばん大切だったことは、息子を信じ続けること!
 たくさんの回り道をしてきたが、最終的には第一志望校の麻布中をはじめ、受験したすべての学校から合格通知を頂くことができたため、大満足で受験生活を終えられた。振り返ってみると、息子は学力が伸びただけではなく、精神面でも大きく成長することができた。同時に、私自身も親としての役割を根本から見つめ直せた。我々親子をここまで導いてくださったサピックスには感謝してもし切れません。3年間、本当にありがとうございました。

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