受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

大逆転の麻布合格

C.Kさん お子さんの名前 Mくん

 2021年2月3日、有栖川宮記念公園で麻布中の合格発表を待っていました。午後3時ちょうどに合格者番号がホームページにアップされました。息子が、最初は自分だけで見ると言い、スマートフォンを見つめています。数秒後、うつむいてすすり泣き始めました。だめだったのか、どう慰めようかと考えていた私に、
 「俺の番号ある。合格してる」
 息子からスマホを奪い取り、確認しようとしますが、手は震え、目はかすみ、なかなか見つけられません。
 ――ある――
 息子の番号がしっかりと書かれています。うずくまり泣く息子を抱き締めました。
 2月1日、「俺の12年分のすべてをぶつけてくるぜ」と言って、元気良く試験会場に向かう後ろ姿を、「がんばって」と祈る気持ちで見送りました。試験が終わり、出てきた息子を出迎えた私に、「理科が超楽しかった。最後で疲れてたけれど、わくわくしながら解けたよ。この問題を作った先生の授業を受けたいなあ」と目を輝かせ報告。どうか息子の願いがかないますように、麻布の先生方にこの思いが伝わりますようにと、強く念じながら学校を後にしました。
 3年生のゴールデンウィークに文化祭に行きましたが、そのときから麻布に恋し、進学を望むようになりました。それはどんなときも変わることはありませんでした。それなのに、学校別サピックスオープンでは2回とも合格可能性が20%。これは無理ではと不安になり、「志望校を変更したら」と話し合いましたが、息子は、「麻布でないなら中学受験する意味がない。どうしても麻布に行きたいんだ」と泣きながら主張。校舎責任者の先生に相談したところ、「そこまで強い思いがあるなら、このままがんばりましょう。私たちもできるかぎりのフォローをしますから」と、心強いおことばを頂きました。校舎責任者の先生をはじめ、先生方が授業のたびに励ましてくださり、息子も先生方の熱意に合格という形で応えなければ、と前向きに取り組むようになりました。入試本番まで1か月を切るなか、鬼気迫る勢いで机に向かう姿に感心すると同時に、もっと早くからこうしてくれたらよかったのに、とも思ってしまいました。
 麻布をめざすお子さまの保護者の方にお伝えしたいのは、次のようなことです。

〇模試の結果を過剰に気にする必要はない。本人に熱意があれば何とかなる。もちろん間違えたところはしっかり直していく。

〇家族でたくさん話をする。ニュースを見ながら意見を言い合う、興味あることを話してもらうなど。いくら言ってもふだんは読書をしない息子でも、説明するために自主的に本を読んでいました。また、自分の考えを言語化することは大事だと思います。


 最後になりましたが、各教科の先生方、いつも笑顔で迎えてくださった受付の皆さま、行き帰りを見守ってくださった警備の方々、本当にお世話になりました。最後までマイペースな息子を、時には厳しく指導してくださったことに感謝いたします。

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