受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

有言実行

C.Sさん お子さんの名前 Rくん

 2月1日に麻布中で見送ったとき、「がんばって」とは言えませんでした。「じゃあね」と言った私に息子は振り返って、ガッツポーズのように片手を高く挙げ、校舎に向かって進んでいきました。試験を楽しみにしているような自信に満ちた表情を見て、合格できると確信しました。後日、サピックスの先生から「自分は麻布に行く」と言い続けていた、と聞きました。目標に合わせて自分を整えて、当日を迎えていたのでしょう。当日に至るまでにポイントとなったことをお伝えします。
[1]スポーツとの両立
 所属していたサッカーチームは週末に遠征が多く、活動が活発でした。5年生の2月まではサピックスよりサッカーを優先し、夏期や冬期の講習は遠征のため、数回欠席しました。遠征後は欠席教材をこなすのが大変でした。6年生の前期は、サピックスを休まずにサッカーも継続。土曜志望校別特訓は毎週、試合や練習から直行。小田原で開催された試合の後、ロマンスカーで直行したことも。そして6年生の夏休み以降は休部して、受験勉強に軸足を移しました。スポーツと勉強を両立してきたため、時間を無駄にしないくせがついており、体力と集中力も身についていました。特に直前期の自宅学習での集中力はすさまじかったです。そして今、受験が終わり、サッカーの活動に復帰しています。受験後に戻る場所があることも大切かなと思います。
[2]受験校の選択と対策
 第一志望校は麻布、第二志望校は栄光学園中、との思いが強く、志望校に合わせて自分の実力を整えるしかないと腹をくくりました。
 自宅学習はスケジュール管理からすべて本人が行いました。過去問を始めたころから、目標を見据えてやる気がぐんぐん上がってきたように感じました。直前期には、テーマを決めて親子で会話する時間を持ちました。これは麻布の社会対策です。「制服の是非、衣服の歴史」「お金の価値と貨幣の歴史」「オリンピックとユニバーサルデザイン」「メディアと人間」など。テーマは過去問を見て、私が提示しました。今年度の麻布では、食文化について多角的な出題がなされました。勉強に偏らないさまざまな視点を重んじるのでしょう。
 また、物語文対策として、大人向けの短編小説を読むよう勧めました。『短編工場』や『逆ソクラテス』などです。そのうち幾編かは、他校の過去問で読んだと言っていました。
[3]1月以降の過ごし方
 本人は直前まで学校に通い、親もいつもどおり仕事をしました。遠方の受験校のときは、近隣のホテルの日帰りテレワークプランを利用し、部屋で仕事をしました。受験期間中も家族が変わらず接することは、実力を発揮するうえで大切だと思います。
[4]最後に
 わが家では、本人の強い思いが合格につながったと思います。「自分は麻布に行く」「全勝する」と言い続けていました。志望校決定の時点では偏差値的には届いていないように見えましたが、目標に自分の力を合わせていく、そのために努力するという、とてもシンプルで大切なことを息子から学びました。最後に、サピックスの先生方、そして切磋琢磨した仲間たち、本当にありがとうございました。

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