受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 栄光学園中学校

覚悟は絶望を吹き飛ばす

T.Oさん お子さんの名前 Hくん

 合格報告の電話中、サピックスの先生が「最後の数か月、彼は受験生でした」とおっしゃいました。いかにも、息子は6年生の秋から立場だけでなく心が「受験生」になり、急伸しました。結果は連戦連勝。やる気になればチャンスがある、共働きでも、幼い弟妹がいてもなんとかなる、それを伝えたくて執筆しました。
 4年生の初めに入室し、最初のころは順調でしたが、5年生になると徐々に成績が落ちました。やることが増えたのに、勉強しなかったのだから当然です。親も把握できていませんでした。上位クラスから落ちると奮起し、復帰すると油断する、その繰り返しでした。そのまま6年生になりました。息子は栄光学園中を熱望して、入学後の部活まで決めてしまいました。どうしたものかと考え始めた矢先に新型コロナウイルス感染症が流行し始めました。学校もサピックスもお休みになり、息子は一日の大半を1人で過ごすようになりました。親子で勉強の計画を立て、親が帰宅後に進捗を確認しますが、はかどりません。仕方がないことだと思いました。自宅で受けたマンスリーテストでは、ついに4科の偏差値が50を切りました。社会の偏差値30~40台が続いていたころ、社会の先生からお電話を頂き、とても心強かったです。
 算数も伸び悩みました。前期の保護者個別面談で、その原因を知りました。授業中、息子は独力で問題を解くのに意地になり、説明される解法を聞き入れないのです。絶句しました。一方で、子どもをよく見てくださっている先生に感謝しました。考えることが好きな息子ですが、習った解法を活用するように説得しました。また、家で問題を解きっぱなしで丸付けすらしないこと、休講期間中の手つかずのプリントの束があることに気づきました。親として、これまでの放任を反省しました。けれども時間に追われ、テキストの整理しかできませんでした。
 9月下旬の栄光の学校別サピックスオープンでは合格可能性が30%。これまで安全圏だったのに。色を失い泣く息子に「作戦会議をしよう!」と呼びかけました。「問題をよく読み、本文中からヒントを見つける」「記述問題を空欄にしないように、端的に着地点をまず決める」「グラフや表をかく練習」「時間配分」など、夫も私も思いつく対策を息子に伝えました。
 ついに息子がやる気になりました。寝食は削らないものの、集中して勉強しました。日課のゲームもやめました。これまでになく、社会のテキストを解くようにもなりました。試験のたびに成績が伸び、2回目の栄光の学校別サピックスオープンでは、合格可能性が80%、志望校と出題傾向が違う聖光学院のサピックスオープンでも合格圏になりました。
 冬期講習以降は第一志望校の対策を優先しました。息子に何が不安で何の勉強をしたいかをたずね、必要なテキストや過去問を渡しました。できたことをほめ、間違えたら「これで、また点数が上がっちゃうね」と冗談交じりに声をかけました。ストレス解消にテレビ体操や筋肉体操を一緒にしました。親子で力を合わせた時期で、良い経験ができました。
 幼い妹が邪魔してオンライン授業を受けるのは難しく、最後まで通塾しました。良い友だちに恵まれて授業が楽しく、一日も休みたくないようでした。先生や友だちの様子をよく朗らかに話してくれました。生徒を楽しませながら内容の濃い授業をされた先生に感謝しています。これから受験される方はサピックスを信じて、前向きに受験を乗り切ってください。

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