受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

喜びと驚きと安堵と…

Y.Kさん お子さんの名前 Yくん

 息子は新4年生の2月に入室しました。この時点で志望校などはなく、「あの」サピックスでどれぐらいできるかやってみようという感じでした。とはいえ、当時はまだ大好きなサッカー中心の毎日でしたので、とにかく授業で指示されたことと、テスト前にできなかった問題のおさらいだけは、最低限やるようにしていました。濃淡はあったものの、6年生の最後まで日々の学習をこつこつとやり続けたことが大きな力になりました。
 余談ですが、4年生のときの保護者会で「テキストの計算力コンテストをぜひ、親子で勝負してやってみてください」と言われて実践していましたが、5年生の終わりには、スピードも正答率でも勝てなくなり、毎日の「基礎力トレーニング」の賜物だと感心しました。計算力は受験算数の基礎であり、急に伸ばせるものではないので、これだけは毎朝欠かさずやることをお勧めします。
 志望校選びはたいへん苦労しました。4・5年生のころに文化祭や説明会に足を運んで、ゆるやかな志望校群をつくっていましたが、本命校はなかなか決められませんでした。6年生の授業が始まったころにクラスが下がったのですが、第一志望校が固まらないせいで、学習への意欲が相対的に下がったからではないかと思っていました。開成中を狙うにはもっとがんばらなくてはならない、これ以上勉強するのは嫌だ、だったら行ける学校でいいか、でも…などと、小学生男子らしい心の葛藤があったと思われます。例年ですと、春の運動会や説明会で気持ちを固めていくところなのでしょうが、新型コロナウイルス感染症の流行でそれもままならず、夏ごろまでもやもやしたまま時間が経過していきました。
 6年生の開始とともに、サッカーは休部し、少しずつ受験モードに切り替えていきました。不思議なことですが、息子はどこかで自分を信じていて、本命校への心の火を消さずにいたようです。結果いかんで志望校の変更をしようと約束して臨んだ開成中の学校別サピックスオープンで、過去最高の成績を取るなど、土壇場での底力はわが子のことながら頼もしく思いました。秋以降は仲間たちと競い合うなかで、志望校への気持ちが徐々に醸成されていったようです。しかし、過去問で思うような点が取れなかったこともあり、最終的に開成への挑戦を決めたのは1月に入ってからでした。
 1月の栄東中受験は新型コロナの影響で迷いましたが、1日校の前に本番を経験できてよかったと思っています。受験当日、まったく緊張していない、緊張しなかったと何度も言っていましたが、やはり子どもです。そんなことを言うことこそが、通常の精神状態ではなかった証拠でしょう。合格は頂きましたが、期待していた順位を取れなかったことで「お尻に火がつき」、これが最後の怒濤のがんばりにつながりました。
 開成の合格発表日である3日。サイトで息子の番号を見つけたときには、喜びと驚きと安堵が入り交じった、何ともいえない感動を味わいました。その後、息子にも自分で結果を確認させましたが、達成感に満ちた喜びの表情は一生忘れません。目標に向かって最後まで努力を続け、失敗を恐れず自分を信じて挑戦したからこそ、得られたすばらしい結果です。あきらめずやり切ったこの経験は、息子の人生の糧になってくれると思います。
 最後に、通っていた校舎の先生をはじめ、すべてのサピックス関係者の皆さまに心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

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